じぶんnote(うつ病になって静かな世界が好きになった)

わたしは体調を崩して、休職してうつ病と診断されてからベッドから起き上がれない日々が続いていました。社会の中での役割がなくなって、テレビをうるさく感じるようになって見る回数が減って、好きな音楽も聞けなくなって、友人と交流が出来なくなって突然暗闇の世界が訪れました。

その暗闇の中は真っ暗で、長くて、深くて、どこまで落ちていくんだろうと思うほど、どんどん沈んでいきました。その暗闇に居る最中にわたしの身体に見つかった癌。さらに暗闇に深ーく深く沈んでいくことになりました。

現在は仕事も退職もして1年数ヶ月の時を経てもなお暗闇からは抜け出せていませんが、この暗闇の中である程度の生活が出来るようになりました。
他人との交流は基本的に家族と病院だけ、社会的な役割はない。稀に訪れる調子の良い時は友人に会えるようになってきました。
また好きな音楽だけは聴けるようになったけど、他の音楽はまだまだうるさい。テレビはワイドショーやバラエティはもう完全にうるさいから観れない。だけど、W杯やsumikaが出ている興味が持てるような番組は観れるように順応してきました。

暗闇の中でも少し時間が経てば目が慣れて少しだけ周りが見えるように、うつ病でも慣れると暗闇の中でも少しだけ元のような生活が出来るようになってきました。一般社会に戻れるような生活はまだ出来ないですが。
そしてこの雑音のない自分が好きなものだけを選んで、好きなものだけが聞こえる静かな世界が好きになりました。ウイルス社会だから尚更、情報を取捨選択出来てマスコミに踊らされず自分の意見が持てるようにもなったとも思います。

今もまだ療養中なので無理するとすぐ何も見えない暗闇に引き込まれてしまうし、色んな制限があって出来ないこともあるけれど好きだったことに興味が少し持てるようになったので周りに頼りながら生きているところです。

おわり。