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いしか
2024年6月2日 13:31
「心配いらない。投げられてるんだから大丈夫さ!」「……………」俺の同級生であり、野球部のマネージャーをしている雨粒 光留(あまつぶ みつる)彼の口ぐせは『投げられるんだから大丈夫』だ。何かにつけその言葉を言う。一投げられるんだから大丈夫一俺を含めた部員の殆どは、何故、光留がそんな風に言うのか知らなかったが、それが光留流の励ましであると自然と認識し、それ以上誰も踏み込もうとしなか
2024年3月29日 16:57
始まりは、君だった。⚾⚾⚾「灰崎(はいざき)〜!ランニング終わったか〜?」野球部キャプテンの大貴(だいき)が尋ねる。「うん。終わった〜」「俺、監督に呼ばれてるからさ、先に少し休憩して、その後バッティング練習に混ぜてもらってて〜!!」「わかった」俺は灰崎拓海(はいざき たくみ)この高校の野球部で、投手をしている。元々は野球部がなかったからこの高校を選んだものの、入学した
2024年3月24日 16:19
『手のひらの恋』というほど大袈裟なものではないけれど、俺はバッテリーを組んでいる灰崎(はいざき)の手に始めて触れた時の事を、今でもたまに思い出す。◈◈◈「大ー!灰崎がマウンドで待ってんぞー!」「はーいっ!すぐ行く!」俺は大崎大貴(おおさき だいき)高校の部活では、野球部に所属している。ここの野球部は俺達の代から復部された野球で今は2年目。ポジションはキャッチャーで一年生の頃から主