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【詩】先代へ

私がつくった物語を
きかせてあげたい
別れてしまったのは
椿の花びらが舞う白い冬
桜の花びらが隠す白い春
記憶の向こうで映る白い空
物書きなんてくだらなくて
意味がないものだけど
でも
最初の一文だけは
この声で
読んであげたかったなあ
私は立派になったでしょうか
声がきこえない

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