見出し画像

【詩】精霊

くもり空のした
だれもいない小道
はじまりの合図は
頬にふれたひとしずく
あわててかけよれば
足が地面にとらわれる
草花がそよそよと笑い
くやしくて足もとをみれば
かおをだした木の根っこ
行き場のないむなしさに
針葉樹はおどる

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?