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この人に毎日はありません|『水曜日が消えた』|Amazon Prime Video|Netflix

あらすじ


幼い頃の交通事故をきっかけに、ひとつの身体の中で曜日ごとに入れ替わる“7人の僕”。性格も個性も異なる7人は、不便ではあるが、平穏に暮らしていた。各曜日の名前で呼び合う彼らの中でも、“火曜日”は一番地味で退屈な存在。家の掃除、荷物の受け取り、通院、、、他の曜日に何かと押し付けられて、いつも損な役回り。今日も“火曜日”はいつも通り単調な一日を終えると、また一週間後に備えて、ベッドに入る。それは突然やってきた。“火曜日”が朝目を覚ますと、周囲の様子がいつもと違うことに気付く。見慣れないTV番組、初めて聞く緑道の音楽…そう、“水曜日”が消えたのだ。水曜日を謳歌する“火曜日”だったが、その日常は徐々に驚きと恐怖に変わっていく。残された“火曜日”はどうなってしまうのか-。
引用:Amazon Prime Video

動画予告


引用:Youtube「シネマトゥデイ」

レビュー

皆さんにとって1週間はどのように過ごしていますか?平日は仕事や学校に行き、放課後は仕事終わりには家族や友人、趣味等の時間に費やす。休日は言葉の通りに休むか何かをして過ごすかもしれません。それが1日しかなかったら。どうするのでしょうか?確かに自分は生きているはずなのに。

中村倫也さんが演じる主人公は、7人の僕になります。主に火曜日の自分視点で物語が進行していきますが、服装や身振り手振りストーリ展開もさることながら、中村倫也さんの微妙な差異を積み重ねて7人演じるのは観ていて感嘆するほどの物だと感じました。

派手な自分もいれば気性が荒い自分もいる。それと同様に、物静かな自分がいて地味な自分もいる。そして、その中に潜む闇の自分もです。

本来、私たちはここで区切られてしまった7人が独立している物ではなく、7/7で1人の人間であるということでしょうか?言うなればそういう日もある。しかし、それでしかいられない自分で生きるとはどういうことなのか?その部分を可視化して映像として表現すると今回のような映画になるのではないでしょうか?

結末はそれで納得した部分もありましたが、何より感じたのは全て自分であるということです。自分である以上否定したところで簡単に消えてくれる物ではありません。ゴミ箱に放り込んだとしても、消えることはありません。どの自分であろうとも受け入れていく力というのが問われるのかもしれに。そう思いました。

それでは!!
また!!

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