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『Shrink~精神科医ヨワイ~』は医療ファンタジーだと思う

日本ほど医療ドラマが多い国ってないんじゃないかというくらい、毎クールどこかしらの局で医療ドラマが放送されています。

この夏のクールでも新宿野戦病院とかブラックペアン2といった医療ドラマをやってました。
(新宿~は1話目を観て「なんだこれ?」となって以降観なかったし、ブラックペアンは日曜劇場枠なので何でもあり、というエンターテインメントとして観てました)

そこでこの『Shrink~精神科医ヨワイ~』の最終話を観ました。
3話で終わりという短さでしたが、それも仕方ないモノか…とも感じました。

医療ドラマというと大抵がスーパードクターがいて、失敗しなかったりどんな難しい病気でも超難易度が高い手術で治療してしまうという、ある種「水戸黄門」的な展開が定番だったりします。

けどこれが精神科とか心療内科になると、そこまでの派手さはなく、観る方を引き付けるためにはドラマならではのご都合主義を徹底させることで飽きさせない、という手法が取られるのもある意味正解なのかな、と。

この最終話で取り上げられたテーマは「境界性パーソナリティ障がい」でした。
(この役を演じた女優さんはなかなか良い感じでした)

境界性パーソナリティ障がいの特徴やその症状、またそこに共依存を絡ませて…と、そこはリアリティがあったし、そこに至る家庭環境についてもしっかり描かれていて、アダルトチルドレンというコトバこそ出てこなかったものの「インナーチャイルドを癒す」ことがココロの回復と精神的自立につながる、といった辺りを表現していたことも評価は出来ます。

ただこれだけディティールを詳細に描いているのに、クリニックの看護師さんとこの患者が学生時代に同級生で…とか、共依存の相手とあっさり別れられたりする辺りはかなりご都合主義だし、これはこの前も書きましたがこの病気があんなに簡単に回復するわけがないし、そもそもあんな精神科医はほとんどいないんじゃないかという現実とかなり乖離しているところは、やっぱり共感出来ませんでした。

そこで感じたのは、このドラマを「医療ファンタジー」としてみれば良かったんじゃないか、という事です。
ファンタジーの世界なら何でもありだし、どんな展開になってもOKだし、ひだまりクリニックを異世界と見立てれば、こういうことも可能なんじゃないか、とも思えるし。
(それにしてもこの女の子が来ていたジャケットの背中に「Cassandra」のロゴが入っていたのは、何かの暗示か、暗喩か、単なる偶然か…)

取り上げられたそれぞれのココロの病に対する理解を深めてもらうには良いドラマだったと思います。
けどやっぱり、日本の精神医療の現実とかなりかけ離れた内容だったことは少し残念だったなぁ…と感じました。

以前、やっぱりNHKで精神科医療のドラマをやってたことがあったんですけど、そっちは結構現実に添ってたよなぁ…

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