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「負の連鎖」に悩んでいる方は…

いつも同じ間違いを繰り返してしまい、その連鎖から抜け出せずにいる…

カウンセリングに来られる方の多くが、こんな悩みを抱えています。

例えば人間関係。
学生時代から社会に出ても、いつも周囲に溶け込めずに独りになってしまうとか、最初はたくさんの友人に囲まれるんだけど、時間が経つに連れて少しづつその数は減って行き、気が付くと2~3人になってしまっていたり、一人も居なくなっていたり。

交際相手といつも同じような別れ方をしてしまって、自分が傷付いてしまう…「何を言っても理解してもらえない」毒親と分かっているのに、ケンカを繰り返してしまう…という方も居ます。

アタマでは「次こそは…」と意気込むんですけど、結果的に同じような結末を迎えてしまう、何でそのような間違いを繰り返してしまうんでしょう?

そのココロの奥に「依存」が存在しているからです。

この世に生きるすべての人は必ず誰かに、何かに依存しながら生きているモノです。

例えば現在、スマホが手元にないだけで焦ってしまったり不安になってしまう方も居ます。
ですがスマホや携帯が存在していなかった時代には当然ながら、そんな不安も存在しませんでした。

世の中が便利になるということは、人が「依存」するモノが増えてしまうとも言えるかも知れません。

私たちはこの世に生まれた瞬間からしばらくは、一人では何も出来ません。
出来ることと言えば「泣いて」自分の感情を伝える事のみです。

「オムツが濡れて気持ち悪い」「お腹が空いた」「抱っこして欲しい」「眠い」…等々を、泣いて周囲にいる人たちに知らせます。
そこには「依存」出来る人が居て、自分の願望を叶えてくれることで私たちは安心感を得ていました。

オトナになっても日常生活の中で私たちは様々な人に依存しています。
「電気」を作ってくれる人、「食べ物」を作ってくれる人、その食材を育てたり、獲ったりしてくれている人、服を作ってくれている人、それらを売ってくれている人など、自分では出来ない事をしてくれている人たちがいてくれるから、私たちは生きていくことが出来ています。

つまり人は死ぬまで「依存」する生き物なのですが、問題なのはその「依存」が過ぎてしまうことです。

ざっくり言えば依存とは「誰かに何かをして欲しい」という想いです。
「私」という人間を認めて欲しい、必要として欲しい、愛して欲しい。

これらの「欲しい」が幼い頃より満たされていたとしたら、それ以上過剰な要求は必要なくなります。
逆にそれらが満たされていなかったとしたら、それを求めるべく「必要以上」にそれを満たすような行動を取ってしまいます。

本来なら「自分」がどうしたいかを中心に考えるべきはずが、「相手」を軸に考えるようになってしまい、その相手に気に入られるような、その相手に認めてもらえるような、その相手に愛してもらえるような自分になるべく、必要以上にその「相手」に尽くそうとします。

それは自分にとってつらいことだったり、苦しいことでも「無理をして」そうしてしまう。
つまり「自己犠牲」を伴いながら人間関係を築いてしまうため、自分が疲弊してしまいます。

ですがそれをいつも繰り返してしまうのは、そこに「潜在意識」があるからです。

潜在意識の役割は自分を安全に生き延びるさせることです。

そこで最初に学ぶ人間関係の築き方が「相手の機嫌を伺う」「相手の顔色を窺う」となってしまい、その生き方を続けることで生き延びてしまうため、自分の生き方が「それで安全」と理解してしまいます。

潜在意識とは「無意識」とも呼ばれる通り、まさに「無意識」にこのような生き方を続けているため、人間関係で同じ間違いを繰り返しているんです。

それが「不幸な自分で居ることが安心であり安全な生き方」であるという所以です。

このような負の連鎖から抜け出すためには少しでも早く自分自身がそのような生き方をしていると気付き、それを変えていく努力を始めることです。

潜在意識を変えるというのは容易ではなく、独りで何とか出来る事でもありません。

その生き方の間違いを指摘してくれる誰か、また一緒に考えてくれる存在が必要となります。

もしこのような悩みを抱えているのであれば、一日でも早くその悩みを話せる相手を見つけて、そこから回復への道を歩み始めて下さい。

頂いたサポートはカウンセリング普及活動などに使わせて頂きます