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身体的暴力だけが虐待ではない

Yahooニュースで以下のような記事がアップされていました↓

虐待についてまだまだ世の中に知られていないため、このようなこともニュースになるのだろうと思います。

実際に虐待について何度も記事にしている通り、子供がその命を落とすことでニュースとなり、そこで報道される内容から「子供に対して身体的暴力を振るうこと=虐待」という認識になってしまうんだろうと思います。

ですが身体的暴力以外にも虐待になるケースがあることは、あまり知られていないのが現状です。

この記事でも虐待について4つの種類を挙げています。
●身体的虐待……体を傷つける、または傷つけるおそれのある暴行などを加えること

・殴る、蹴る、投げ落とす、激しく揺さぶる、熱湯をかけるなどの暴行

・異物をのませる、(懲罰として)食事を与えない、寒い戸外に閉め出す、縄などで拘束する

・意図的に子どもを病気にさせる、など

●心理的虐待……暴言や拒絶的な対応などで、子どもの心を傷つけること

・言葉による脅かし、脅迫

・子どもを無視したり、拒否的な態度を示す

・子どもの自尊心を傷つけるような言動をくり返す

・子どもの面前で、家庭内暴力(DV)がくり返される、など

●ネグレクト……子どもの心身の発達を妨げるほど、世話をしないこと

・食事を与えない、極端に不潔な環境の中で生活させる、長時間放置する、子どもの意思に反して家に閉じ込める、重い病気になっても病院に連れて行かないなど、子どもの健康・安全への配慮を怠っている

・保護者以外の同居人が子どもを虐待していることを知りながら、放置している

・子どもの情緒的な欲求に応じない、など

●性的虐待

・子どもにわいせつな行為をする、またはさせること

・子どもに性的な行為をしたり、させたりする

・性器や性的な行為を見せる、など

身体的虐待は子供が命を落とすことでニュースとなったり、或いは命を落とさないまでも身体にあざが残っていたり、怪我をしていたりすれば周囲の人間でも分かるのですが、それ以外のケースは外見からはなかなか分かりにくいという事情もあり、世間的にも知られないのだろうと考えています。

私のお客様の多くはこれらの虐待を子供の頃に経験されています。

上記に挙げたそれぞれの虐待、全てのケースについてカウンセリングに来られており、それぞれにつらい経験を子供の頃にしていて、そこで負ったココロの傷がオトナになっても残っており、様々な「生きづらさ」という形で表出し、うつ病や適応障がいなどココロの病となっています。

確かにその外見からはその子が虐待を受けているのかが分からないケースもあるのですが、少しでもそういった子供たちを救えるようになるためまず、私たちが虐待について理解を深めること、子供たちが自分は虐待を受けているんだと知る機会を作って行くこと、さらにそういった子供たちがSOSを出せる場所や人を増やすこと、こういった周知・啓蒙が必要だと考えます。

地域の子供たちに関心を持って見守ること、少しでも様子がおかしいと感じたら声を掛けてみること、または通報することが出来るよう、まず虐待についてしっかりと知ってもらえるようこれからも発信を続けていきます。

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須藤 勝則

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