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イギリスのテレビを100倍楽しむ方法

※こちらの文章は18年前に書かれたものらしいです。というのも、ファイルが保存された日付だけが頼りなので。
今ではかなり状況が変わっていると思われますが、当時の空気がちょっとだけ味わえますので、よかったらどうぞ。誤字脱字他気に食わないところを無視して掲載しています。

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あなたはテレビのない生活を想像したことがありますか?
私はテレビのない生活を体験したことがあります。しかもイギリスに来てから。たった1ヶ月弱でしたが、それはそれはもう気が狂うほどの1ヶ月弱でした。それだけ私はテレビっ子だということなのでしょう。
これを読んでいるあなたはテレビに興味がない方ではないと思われますので、ここで一つイギリスのテレビ事情についてお話しいたしましょう。

- チャンネルについて -

イギリスの地上波テレビチャンネルはたったの5つ! 日本のキー局は7つなのに、ロンドンでもたったの5つ!! 泣いても笑ってもたったの5つ!!
ちょっとしつこくなりましたが、最初にまず驚いたのがこれでありました。
ほんの10数年前まではチャンネルが3つだったそうです。考えただけで恐ろしい。
運が良ければ衛星放送やデジタル放送の見られるテレビのある家に住むことも出来るでしょうが、学生さんの場合、室内アンテナをくるくる回しながら見るようなお部屋がほとんどと言えましょう。

独断と偏見によるチャンネル紹介
BBC1: イギリスのNHK。比較的カタイ番組多し。しかし、ドラマも音楽番組も放送している。
BBC2: BBC1に比べると娯楽的要素多し。なぜか夜中は教育テレビに変わる。
ITV: イギリス民放局の先駆け。ただ、その中でもまじめなイメージが強い。
CHANNEL 4: イメージとしてはフジテレビ? 朝のワイドショーもバカの極み。ちょっとお色気あり。
CHANNEL 5: イメージとしてはテレビ東京? イギリスで一番新しいテレビ局。夜中はお色気かスポーツのてんこもり。そういえばアメリカ大リーグのプログラムで新庄を見た。

このように日本同様イギリスのテレビ局にもそれぞれ特徴があるわけだが、各局共通して言えることがある。それは・・・
1 やたらめったら映画が多い
映画ファンにはたまらないでしょう。が、しかし・・・
2 やたらめったら再放送が多い
同じ映画を同じ局で(また別の局でも)、1年と間をおかずに放送している。まず日本ではあり得ないこと。また、ドラマやバラエティーでもしょっちゅう再放送されている。レギュラーで再放送されているものもある。「あ、あの日のあれ、見逃した!」となってもご心配なく。ちょっと待っていればそのうちまた見られるので。
3 やたらめったら子供番組が多い
日本では教育テレビの十八番といえるモノだが、どの局でも毎日必ず子供番組を放送している。

子供番組のことはさておいて、1と2について考察すると、
「テレビ局の制作する番組の数がかなり少ない」
よく言えば・・・番組一つ一つを大切に作っている。
悪く言えば・・・それを使い回している(笑)。
(アンティーク好きのイギリス人をよーく表しているような・・・)
考えてみると、子供番組もほとんど再放送だから、やはり関係あるのかもしれない。
しかし見方を変えると、日本のテレビ番組というのがいかに量産的で、消耗品であるかというのがわかる。出来るだけたくさんの種類を、出来るだけup-to-dateで・・・ 
番組というモノは特に新鮮さが命とされているような気がする。刹那的というか何というか・・・
逆に、20年以上前のコメディーをイギリスで見る機会が時々あるが、果たして今でもその時のギャグが通じるものなのかどうか、これもまた疑問である。

まあ、テレビというものは、手軽に日英文化比較をする際には最適なメディアではあります。

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