もっちり

趣味アカのTwitterではもっちりを名乗っています

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最近の記事

友人宅にて

たしか小学校の5か6年生の頃に、友人宅に遊びに行った時の話です。放課後にお菓子を持って集まり、当時流行っていたぷよぷよで遊ぶというのが日課だったのですが、その日は短縮授業のため普段より少し早く集まることができたのを覚えています。 しばらくゲームをしているとトイレに行きたくなったので、友人に場所を聞いて家の奥にお邪魔しました。その友人の家は今思えばかなり広く、2階建ての8部屋くらいの規模がありました。いつも2階の彼の部屋で遊んでたんですね。 トイレは一階なので、電気のついていな

    • 休日怪談6 「つめはがし」

      首都圏などでは話題にならなかったためあまり有名ではないが、夕方過ぎの住宅街には爪剥がしというものが出るらしい。人によって目撃情報には差があるが、灰色(ベージュとも)のコートを羽織っており、ニット帽を目深に被りマスクもつけている。夏でもコートを…というわけではなく、目撃されるのは冬周りでコートが不自然でない時期のみだそうだ。衣服にはバラつきがあるが、初め黒い手袋をはめているのは共通している。 夕方過ぎ帰路に着くころ、住宅街に差し掛かると時折その"爪剥がし"は現れ、目が合うと徐ろ

      • 1800秒

        何度か躊躇ってから僕は車内へと踏み込んだ。飽きるほど利用したはずの駅は、ぐにゃりと歪んで映った。ホームへ向かう案内板を頼りにしたのも、初めて高校に向かう日以来だったかもしれない。 金曜日のいつもより幾分弛緩した空気の中、僕は約束を果たすために構内を進んだ。チクタクとなる腕時計の音が煩わしかったが、毟りとろうとした手を止めてポケットにしまった。 車両の最前列に立つ。車掌室が見える一等席。僕はゆっくりと反芻する。  1番前の車両で、彼女を待つ。できれば目を開けて。そうでなければ

        • 休日怪談5「卒業生」

          これは高校時代、友人が経験した話です。 彼女は当時文章創作系の部活…正確には同好会に入っていました。大雑把に言えば文藝部ですね。そこで短い小説を書いたり、人によっては自作の詩にイラストをつけたりといった活動をしていたようです。 部室は本校舎から少し離れた一つの棟にありました。創作サークルと手芸部、アンサンブル部といった文化系の部室と、運動部の倉庫がまとまっている棟になっていました。 いつも授業が終わったものから部室に集まり、めいめい小説を書くなどしていましたが、上記の通り非常

        友人宅にて

          休日怪談4「タカサキショウゴ」

          自己暗示というのは結構効果のあるものらしく、プロのアスリートの方でも声を出して自身を鼓舞する、なんてことはあるそうです。家庭でもよく褒められた子どもは自己肯定感が高くなるということは知られていますし、言葉を繰り返し言い聞かせる、というのには大きな力があるのでしょう。 少し前から、鏡に向かって「お前は誰だ?」と唱え続けると、数か月たつ頃には本当に自分が誰だかわからなくなってしまい、これまで築いてきた自我が失われてしまうという話がありますよね。これ、自我が崩壊する話・おかしくなる

          休日怪談4「タカサキショウゴ」

          休日怪談3「鬼門の人形」

          鬼門という言葉を耳にしたことはおありでしょうか。 霊の出入り口とされる方角であり、一般的には北東を指します。日本ではかなり古くから重要視されてきた考え方のようですね。この鬼門なんですが、決まった方角だけではなく、個人個人に「行かないほうがよい方角」があるとする考えもあるらしいです。今回は、ある友人が知らずに赴いた「鬼門」での話です。 友人(Sとします)が大学3年生の夏のことです。Sは理学部化学系のゼミに所属していたのですが、研究発表が7月末に終わり、やっと夏休みに入ったと話

          休日怪談3「鬼門の人形」

          休日怪談2「徘徊」

          皆様の中で登山がお好きな方はいらっしゃるでしょうか?僕は高校で登山部に入っていたなごりで、今でもたまに山登りを楽しむことがあります。学校で散策していたときとは違って一人で登ることばかりなのですが、その時に起きた話を書かせていただきます。 時期は夏の暑い盛りを過ぎた、9月の中頃だったと思います。僕は地元の近畿地方まで足を伸ばして、久々に山登りをしようと思い外出しました。前日の晩に荷物を揃えて早起きし、電車をいくつか乗り継いで最後はバスで麓まで。ちょこちょこ休憩しながら登ること

          休日怪談2「徘徊」

          休日怪談「ビル内の声」

          怪談を一つ話させていただければ。 動物霊や怨恨霊はまた違うと思うんですが、幽霊側が見つかったときどんな気持ちになるかご存じですか? 答えは「うれしい」です。 死者の姿は基本的に見えませんから、誰かに認識してもらえると嬉しくて仕方ないんでしょう。想像してください。あなたは誰とも話せず、物にも触れられず、じーっと毎日過ごしていた。そんな時あなたを見てわっ!と声をあげた人がいる。そりゃあ嬉しいと思いませんか?おそらくつきまとってしまうでしょう。数年ぶりの会話かもしれませんから…

          休日怪談「ビル内の声」

          年末年始の話

          (3番目の記事) 明けましておめでとうございます🎍 もっちりです~~ 普段ポケモンやゲームの話でつながってくださっている皆さんがどんな年末過ごしているのか気になります。一人暮らしの方はおせちたべるの? 僕は帰省されなかった大学の先輩方とケンタッキーパーティで年越しして、元旦はお寿司を食べました!🍣はいいですね…お魚おいしいです。 ポケモンの環境はかなり波乱みたいで、僕も禁止伝説2匹はかなりアグレッシブだと思います。卒論だしたらめっちゃ面白い構築考えるんでそれまでのがま

          年末年始の話

          怖い話

          (2回目の記事です) おはようございます。もっちりです。ふぅーー! 実は怪談を見聞きするのが趣味でして、YouTubeやニコニコで聞いたり、創作怪談を考えたりということで休日をつぶしております。とはいえ、実際に霊体験をしたことは(たぶん)ないので、基本的にフィクションだと思っていました。先日までは。 先輩と怖い話をしていたとき、「そういえば僕、実際に霊を見たことあるわ」といって体験談を聞かせてくれたのです。知り合いの体験談を聞くのははじめて。 数年前先輩が実家で暮らし

          はじめに

          みなさん毎日お疲れ様です。そしてこの記事を読んでくださりありがとうございます。もっちりと申します。 自分の思うことを誰かに知ってほしかったのですが、LINEやツイートはちょっとな~と思い、noteにたどり着きました。 タイムラインに流すのは憚られることをメインで書いていくので、読んでいただけると嬉しいです。どうぞよしなに~~~~

          はじめに