MBAと仕事を両立する生活
MBAとは何か
MBAとは、Master of Business Administrationの略称で、経営管理修士と呼ばれる学位です。
法学部を卒業すると、法学士の学位がもらえるように、経営(ビジネス)の大学院(ビジネススクール)を卒業すると、経営管理修士(MBA)の学位がもらえます。
MBAの教員の多くは実務家のため、経営学の最先端の理論やフレームワークだけでなく、現場での経験や実践といった実務まで学ぶことができます。
最終的には、自分の専門に応じた科目を中心に学ぶことになりますが、在学中には、経営に必須な5つの要素をまんべんなく学びます。
マネジメント科目:組織設計、HRM、経営戦略、スタートアップなど
マーケティング科目:基本戦略、消費者行動、広告、ブランディングなど
ファイナンス科目:金融商品、M&A、リスク評価など
アカウンティング科目:会計基準、財務諸表、企業価値評価など
ロー科目:知的財産、民法を中心とする企業法務など
つまり、MBAを卒業すると、会社経営に必要な知識が一通り身につくことになるのです。
そのため、起業家、経営者、エグゼクティブが多く通っていますが、中心となるのは、一般のビジネスパーソンです。スキルアップを目指す人はもちろん、広報部門にいるのでマーケティングを学びたいとか、人事部門にいるのでHRMを学びたいといった方が多いです。
私の通っていたビジネススクールでは、20代から60代まで年齢層は幅広く、ボリューム層は、30代半ばから後半くらいでした。
最後に、良く聞かれるのが、「経営学研究科」(経営学について学ぶ大学院)とMBA(ビジネススクール)の違いです。名前が似ていたり、同じだったりするのですが、大まかには「研究者養成」と「実務家・経営者養成」の違いです。
MBAの授業スタイル
MBAの授業は大きく「講義」「ケーススタディ」「フィールドワーク」「ゼミ(研究室)」の4つに分けられます。
ケーススタディに特化しているMBAや、フィールドワークが充実している MBAなど、MBAによって特徴があるので、色々と研究してみてください。
授業も、オンラインや対面など、様々な選択肢があります。対面でみんなで学ぶことで、ネットワークを作りたい方が多いと思いますが、出張や仕事が忙しい方はオンラインを中心としたMBAも選択肢に入ると思います。 今は100%オンラインのMBAもいくつもありますので、チェックしてみてください。
MBAの生活
大学によって異なりますが、2年間でおおよそ46単位(23科目)の授業を取ることが求められます。
人によって授業の取り方は様々ですが、2年生で論文を書くために、1年生のうちにできるだけ多くの科目を取る人が多いです。
下図は、1年生の時の私のスケジュールです。(春学期:週4日/9科目、秋学期:週4日/9科目) 仕事の前にカフェで当日の授業の予習をするところからスタートし、仕事が終わるとすぐに大学に向かいます。
仕事が終わらないときは、オンライン授業を聞きながら働いたこともありました。 授業が終わった後も、深夜まで課題やレポートをやったり、Zoomでグループワークをやったりと、やることは山ほどあります。
ただ、勉強だけでなく、授業終わりに授業のメンバーや同期で飲みに行くこともあります。
このスケジュールを見ると、子育てをしたり、働きながらMBAに通うのは大変だと思われるかと思いますが、大人になって、自分の意志で挑戦しようと思った分、勉強は非常に楽しいです。
働いている方であれば、習ったことを自分の経験や職場に重ね合わせると、腹落ち(すっと理解すること)することも多く、仕事や会社への見方も変わります。
MBAは、間違いなく人生の中で最も充実した2年間になると思いますし、苦労した分だけ卒業した時の思いも格別です。
MBAは、人生の転機にきっとなるはずです。
是非チャレンジしてみてください!
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
少しでも皆様のお役に立ち、新たな気づきや思うことがあると幸いです。
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