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同じ夢を繰り返しみるお話

私は毎日のように睡眠時に夢をみる。
お昼寝であってもみる。
めっちゃ楽しい夢もあれば、本当に勘弁してくださいな夢まで様々だが、6割が後者タイプなので本当に参っている。

うつ病を発症してから約5年、前職を退職してから約4年が経とうとしている。
 ※うつエピソードはこちらを参照ください↓

その頃からもうええわと言いたいくらい繰り返しみている夢がある。

①教員をしている夢
②大学生の頃、単位を取り損ねそうになる夢

それぞれの夢が、面白いことに毎度シチュエーションは異なるが、カテゴリー別にしたらこの2種類に集約されるのだ。
①はバリエーション豊か、②はほぼほぼ同じ展開と正確にはちょっと異なる。


①教員をしている夢

私は教職リタイア組である。
たくさんの後悔と罪悪感を残して学期半ばに退職をしてしまった。
慕ってくれていた生徒、可愛がってくれていた先輩方に沢山の迷惑をかけ、何より自分の信条を最後までやり遂げられなかった。

という後悔が、夢となって現れる。最悪の形で。

シナリオは大体こうである。
①突然、学期始めにどこかの学校(中学校・高校問わず。両免許を所持してるからか)に着任

②なのに上司は前職のまま。担当科目はなぜか専門外(地歴の教員なのに数学教えろ、とかになってる)

③専門外なので何とか誤魔化しながら授業をやり切ろうとするが、当然あたふたしてるので生徒からのヤジがすごい飛んでくる

④上司がそれを廊下から見ている

最悪である。
昔のあったかエピソードなんて一つも出てこない。
楽しく引率した遠足や、爆笑をかっさらった(ちょっと盛った)授業の様子とかではない。
よりによって、自分がめちゃくちゃ苦しいシーンばかりである。

日によって①で終わる時もある。
しかし、職員室がやけにリアルだし、出席簿とか久々に触ったわとなる。
挙げ句、職員室や研究室に自分の机がないパターンもあって
「え?着任早々いじめか?」となって初っ端から泣きそうになる時もある。
自分が退職することをすごく惜しんでくれた上司も出てくるので、お元気だろうか、にしても迷惑をかけすぎたな…と悲しくなる。

③の時は、実際に受け持っていた生徒が出てきたり、どなたですかとなる時もある。女子だけの時もあれば、共学の時もある。
(いまだに男子校のパターンがないのは、人生で経験したことがないからかな)
授業でヤジを飛ばされたことはないが、生徒を落ち着かせることに手間取った事はたくさんあったので、「もっと何か上手い手はなかったのか」と反省会モードになってしまう。
どちらにせよ、ヤジは幾つになってもキツイ。

夢に見るくらい、教職に未練タラタラなのが本当によくわかる。
が、うつ病になって記憶力が落ちて全く勉強ができなくなった今では、戻れるのか不安しかない。
そんなところにこんな夢なので、絶望的な気分になる。

②大学生の頃、単位を取り損ねそうになる夢


これは実際の話がベースになっている。
私は大学3回生(関西では回生と呼ぶ)の頃、教育実習に行くための前段階の講義の単位を後数点のところで落としており、留年の選択をした。
不真面目というわけではないし、むしろ頑張った方なのにこの単位だけ落とした。
両親に頭をさげ、もう一年通わせてもらい、無事教員免許を取得し、その職に就いたが上記のようにリタイアしてしまった。
この事が起因しているような気がする。

シナリオとしては以下の通り
①校舎は異なるが、自分の卒業した大学っぽいところに通っている。

②卒業のかかった講義の試験一つ前の講義で、試験内容を発表するため何が何でも遅刻できない状況。

③何らかの理由で遅刻しそうになり、必死に大学に向かうが…

というものである。
単位を落として親に迷惑をかけた私にとってめちゃくちゃこたえる夢である。
朝起きたら「いや卒業したし!!!」と心の中で叫ぶのがお決まりとなった。
毎回細いシチュエーションは異なる。
間に合って講義を受ける、教室に辿り着けない、ついたけど大事なものを忘れた…どれも何ともモヤモヤするオチである。

驚くのが、これが高校生の頃で、追試を受けるという別パターンもあることだ。
自分の名誉のために書くが、私は高校生の頃は一度も赤点をとったことがなく、もちろん追試を受けたこともない。
だというのに、そんな夢をみることがある。

どちらにせよ、「試験に落ちる」「ゴールの前で盛大に転びそうになる」恐怖が夢に反映されているような気がする。


同じ夢を繰り返し、繰り返し


共通していることは、「過去に自分がやらかして、後悔している事」である。
全然吹っ切れていないし、そりゃうつ病も良くならないわ、と思う。
シチュエーションが異なるとはいえ、自分が辛かった時のことを、何度も何度もなぞる。
これを約4年間、月に2回ずつはみる。ひどい時は連日。
この2つの夢から醒めたら、必ず不安時の頓服を飲む。
飲まないと心が一向に落ち着かず、下手すれば一日中しんどい状態で過ごすことになる。飲んだところで数時間は思い出し、また後悔して、苦しむ。
2つが混ざったパターンの夢もあるし、それぞれに追加要素のある夢もある。
その時は倍以上にどっとくる。
本当に勘弁してほしい。

先日からスタートした訪問看護で、精神衛生福祉士の方と看護師の方に夢の話をしたら驚かれた。
「こんなにもはっきり覚えていられるのは珍しい」と。
そしてその度に苦しんでいることを「大変だったね」と寄り添ってくれた。


いつかは消えてくれるのか

こんな後悔や未練がましい夢は、いつか消えてほしい。
成仏してほしいと心の底から思う。
しかし、全く思ってそんな兆しなどなく、先日も①の夢を見た。しかも最後まで全部あった。
毎日見るわけではないのに、どうしてこんなにびっしり記憶に残っているのか。
夢占いとかで見てもらえるかもしれないが、変なアドバイスをもらうとまた心がしんどくなってしまいそうで恐怖が勝つ。
教職に戻った時に、この夢は見なくなるのだろうか。
でも大学を無事卒業しているのに、②の夢をみるんだからその仮説は否定されるのでは?
そんなことをうだうだと考える。

一番の解決策は「夢でよかった」「たかが夢」と思えるようになることなのだが、そんなふうに思えたら苦労しないよなぁ…と思う。

こんなことを書いていると、今日の夜はどちらか見そうなので、このあたりでしめておこう。
枕元に頓服を置いて。



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