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法学の勉強を生かせる仕事

はじめに

 大学などで法学を専門的に勉強した(する)けど、いざそれを仕事にしようと思うと、弁護士くらいしか思いつかない!という方、いませんか?(高校生の時の私がそうです)。
 今回は、法学の勉強をなるべく直接生かせる仕事として私が知っている職業をまとめました。
 なお、裁判官や、いわゆる法務省官僚といった、ふつうは少し現実味が湧きにくい職業は今回はとりあげていません。

紹介する職業

 裁判所事務官、法務局職員、労働基準監督官、国税専門官、不動産業界について紹介します。

裁判所事務官

 裁判所事務官という仕事は、裁判所という組織において事務仕事全般に携わる職業です。裁判所の職員であり、調査官や書記官、裁判官といった人と仕事をするため、法学全般の知識が必要だと思います。
 裁判所事務官一般職試験の内容は、択一試験(基礎能力試験&専門試験)、小論文、記述試験(憲法)、面接試験という内容になっています(2024年)。

法務局職員

 法務局職員は、土地の所有者の証明(登記といいます)に関する事務等(民事行政事務といいます)などを行っています。近年は、人権相談などの人権擁護業務の重要性も増してきています。
 民法や憲法などの知識が生かせると思いますし、法律関係の事務をするためには法律用語がわからなければいけないので、そういった知識も生かせると思います。
 法務局職員になるためには国家公務員一般職試験を受験する必要があります。試験の内容は、択一試験(基礎能力試験&専門試験)、論文試験、面接試験です。それに加えて、官庁訪問において希望する法務局を訪問する必要があります(2024年)。

労働基準監督官

 労働基準監督官は、労働現場に立ち入り、労働関係法違反を是正する職業です。労働法の知識や、法学全般の知識が生かせると思います。
 労働基準監督官採用試験(法文系)の内容は、択一試験(基礎能力試験&専門試験)、記述試験(労働法&労働事情)、面接試験です。それに加えて、各都道府県における採用面接もあります(2024年)。

国税専門官

 国税専門官は、納税者から確実かつ公正に租税を徴収するための業務を行う職業です。租税法の知識は主に研修で身に付けることになると思いますが、法学全般の知識を研修や業務において生かせると思います。
 国税専門官採用試験(法文系)の内容は、択一試験(基礎能力試験&専門試験)、記述試験(憲法、民法等から1題選択)、面接試験です(2024年)。

不動産業界

 不動産業界といっても幅広いと思いますが、今回は、物件の賃貸借や土地の売買及び相続に関する業務に関して述べたいと思います。
 物件の賃貸借には、債権法(民法第三編)や借地借家法、土地の売買には物権法(民法第二編)、土地の相続には相続法(民法第五編)の知識が生かせると思います。

注意点

 ご自身の進路などの参考にする場合は、公式の情報等をチェックするようにお願いします。

おわりに

 私の知っている範囲の中で説明してみましたが、これ以外にも法学の知識が生かせる仕事もあると思うので、興味がある方はぜひ自分でも調べてみてください!


 

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