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私にとってのサードプレイス

▶ サードプレイスとは?

サードプレイスとは、自宅でも職場でもない、居心地のいい「第三の場所」のこと。

アメリカの社会学者であるレイ・オルデンバーグ氏が、1989年に著書『ザ・グレート・グッド・プレイス(The Great Good Place)』の中で提唱したものだ。オルデンバーグ氏は、人々が独自のサードプレイスを持つことで、人生のあらゆる方面にいい効果をもたらすと伝えている。

サードプレイスは、自宅や職場以外ならどこでもいいわけではない。以下の条件を満たした場所のみが、サードプレイスになり得ると言われている。

・誰でも利用できる自由で平等な場所
・活気にあふれ、コミュニケーションを楽しめる場所
・アクセスが良く、誰もが気軽に訪れやすい場所
・新しく訪れた人も、フレンドリーに迎え入れられる場所
・居心地が良く、リラックスした雰囲気を楽しめる場所
・ストレスを感じさせない場所

https://eleminist.com/article/1649

ファーストプレイスである家庭、セカンドプレイスである職場や学校では、
肩書きや社会的な役割が与えられている場合が多い。
さらに悩みや問題、孤独を感じながら過ごす場合には
ストレスを抱えながら日常を送っていくことになる。

そんな時に、家や職場や学校などの立場・役割から解放されて、
年齢・性別・国籍・職業問わず、「私」という1人の
個人として過ごす時間を持つ
ことは、
メンタルをリセットすることにも繋がると考えられている。

今まで繋がったことのない、多様な人達との関わりから、
新しい価値観や考え方、選択肢が増えることで、
今後の生き方に変化をもたらす
場合もある。
相手の経験談から様々な人生を感じることもできる。

また、同じことに興味・関心を持つ人達が集まる場合には、
今まで人に話したことがないような悩みや想いを話せることも多い。
サードプレイスでは、皆、中立であり、平等であり、包容的である
ことが前提とされているし、
批判や否定のない、その場を楽しむ会話が望まれている。
意見が違ったとしても、互いに尊重し合える関係性であるからこそ、
安心して自分を解放しながら、リラックスできるのだ。

いつもの馴染みの常連が集まる場所でもあるけれど、
新しい人を受け入れる柔軟さも持ち合わせている。
親しみやすさや心地よさを感じつつ、
新たな刺激や価値観も取り入れる寛容さもある。

そもそものサードプレイスというのは、パブやカフェ、食堂、バーなどが
例に挙げられており、行きつけの場所に集まった人達の交流の場、
行くと心が落ち着ける場所として認知されていたのだが、
現代の日本におけるサードプレイスは多様化していると言える。

義務や責任感ではなく、自らその場所に赴く、心安らぐ場所。
趣味の仲間とのコミュニティやオンラインの繋がりも含むとされている。

▶ 私にとってのサードプレイス

私が『サードプレイス』という言葉を知ったのは
音声アプリで知り合った友人が教えてくれたのがきっかけだった。

当時、パートナーとの関係に悩み、
家庭内の居心地が良くないと感じていた私が、
SNSで繋がった皆さんとの交流で救われたと話した時に
「サードプレイスは大事だね」と伝えてくれたのだ。

その時は、サードプレイスという言葉や概念を詳しく知らなかったけれど、調べてみると、まさに自分が音声アプリに対して感じていたこと
そのものだった。

以前に、「正直に言ってごらん」の記事でも書いたのだが、
音声アプリで知り合った人達は、本名も知らない、
年齢も、居住地も、職業も、経歴も、パートナーの有無も、
本人が話さない限り、何も分からなかった。先入観を持たずに交流できた。
同時に、それだけ多様な人達と交流するチャンスでもあった。
自分自身も、年齢や経歴、役割に囚われずに自分を表現することもできた

普段生活している中で出逢わない人達と繋がれるのは
刺激的で面白かったし、新しい価値観に出逢えるのは楽しかった。
話を聴くのも学びになるし、自分の言葉に対する反応も気付きになった。

また、音声アプリ内でのライブに対しては、

いつもの馴染みの常連が集まる場所でもあるけれど、
新しい人を受け入れる柔軟さも持ち合わせている。
親しみやすさや心地よさを感じつつ、
新たな刺激や価値観も取り入れる寛容さもある。

と、感じていた。
とは言っても、こういうライブばかりではない。
上記のように感じるライブは限られているが、
音声アプリ上でも、サードプレイスのような場所が創られていると思える。

つまり、音声アプリは私にとってのサードプレイスになっているのだ。
そのような場所を作ってくれている人達にも感謝しているし、
そのような場所を運営して下さっている方々にも感謝している。

そして、私も誰かにとっての、サードプレイスとなり得る場所を
今後創っていきたいなぁという想いも抱いている。

これから先、1人1つ以上のサードプレイスを持ち、
より人生が豊かになり、充実した日々を過ごせる人が増えたらいいなと
心から願っている。

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