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『嫌だ』を無視せず、認めていく。

認めたくなかった。

認めたら、今までの自分の選択を「間違い」や「失敗」にしてしまうようで、嫌だったんだね。

認めたら、もう人として尊敬できなくなってしまうんじゃないか、二度と楽しい関係には戻れなくなってしまうんじゃないかって怖さがあった。

私だけじゃなくて、周囲の人達まで巻き込んでしまうのではないかって、申し訳なさもあった。


それでも私は、私のことを雑に扱われる方がもっと嫌だ。

「間違い」や「失敗」を選択したっていいよ。
それがまた、私の経験を豊かにする。
選択する時の知恵になる。基準になる。

そもそも、「間違い」や「失敗」だとも限らない。
「正しい」も「成功」も、人によって異なるものだし、状況によって変化するものだから。

そこに囚われなくていい。
落ち込んでもいいけど、自分を否定する材料にしなくていいよ。


それに、尊敬できなくなったとしても、過去のように楽しい時間を過ごせなくなったとしても、始まりでしかない。

新しい関係が始まったんだよ。

新しい自分の大切な価値観が、構築されたんだよ。

それもまた、成長なんだよね。


私は理不尽に怒られるのは嫌だ。

「おまえ」とか「てめぇ」と呼ばれることも嫌だ。

不機嫌の八つ当たりも嫌だ。

自分のことを否定し続けてくる人も嫌だ。

たとえ私が、どれだけポンコツであっても。


私は、私の『嫌だ』を尊重してあげたい。

相手の言葉を、飲み込まなくていいよ。

無理に笑わなくていい。

簡単に許さなくていい。

されたこと、言われたこと、嫌だと感じた気持ち、その事実を認めよう。

やっと認められたから、嫌なことは嫌だと伝えた。


震えるくらい、勇気が必要だったとしても、伝えたことに後悔はない。


もしも今、これを読んで、何か共感してくれる人がいるのなら、
どうか1人で抱えないで欲しい。

私も1人では抱えきれなかったし、乗り越えられなかったから。

人の力を借りた。たくさん頼って、甘えさせてもらった。

ひとりで頑張らなくていい。

きっとあなたは、相手のことも考えられる、優しい人だから。

言えないことは、弱さじゃないよ。

言えない自分を責めないでくださいね。


私はもう、自分の『嫌だ』を無視しない。

感じて、認めて、選択しよう。

その先にきっとまた、「あぁ。この気持ちになれてよかった」と、思える未来が、待っているから。

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