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リベラルアーツのすすめ〜これ!といったものがない方へ〜

 そもそもみなさま、『リベラルアーツ』とは何かご存知でしょうか?私はICUという大学と出会い、初めて言葉として『リベラルアーツ』というものを知りました。実際に大学でその学びに触れて、実は私の生き方そのものがこの学問、考え方とものすごく近しいものがあったんじゃないかと、なんてぴったりな環境と出会えたんでしょう!とときめきました。(笑)やりたい事、得意なものはこれといってないんだよな、、、という方にこそこの考え方をオススメします。

1. キーワード:リベラルアーツ

リベラルアーツとは、人間性の全体的な発達と人格の成熟を目指す教育で、・・・それは、文系・理系という分断の概念ではなく、文理の枠をこえて幅広い知識を得た後に専門性を深めることで、豊富な知識に裏打ちされた創造的発想を可能とする教育を意味しています。
断片的なままでは役に立たない知識を互いに関連づけ、統合し、その中で、自らの専門分野を超えて広く知識の交流をなし得る人を養成する。・・・自由で、独立した思索力と批判的思考力を身につけ、非理性的な力の支配に抗い、真理と自由のもとに理性的決断を行ない、この決断にともなう責任を引き受けること。学問的精神の支えを受けて、このような責任意識と生涯学び続ける力を体得した人々を世に送り出すこと。・・・"Expanding Potential"はリベラルアーツ教育が実現する人間としての成長・飛躍を意味する言葉です。

International Christian University:https://www.icu.ac.jp

 この"Expanding Potential"というワードこそが、今回お伝えしたいところなのです!日本語訳しますと、"ポテンシャルの拡大"です。これ!といったものがないと嘆く方にこそ、この言葉は響くのではないですか?

 要するにリベラルアーツとは、学問のジャンル、専門性の垣根を超えた幅広い知識を身につけた上で、そこから気になる分野や興味のある分野を深く学ぶ事で、より広い視野や新しい観点を得られ、その学問や領域に新しい風や交流をもたらせることができる。さらにそれは人間をさらに豊かにさせる、という考え方です。逆に専門的に物事を突き詰め続けている方には、広く浅くで専門性がない、無駄な知識、深みがない、役に立たない、とまあボロクソに言われてしまうことが多いのですが、それはリベラルアーツの表面的な面のネガティブイメージだと感じています。


2. 知識・知見を広めたところで得られるものとは


 じゃあ実際に学んでどうだったの?って話なんですが、私はとにかく人生に対しての考え方やモノの見方が大きく変わりました。とにかくリベラルアーツとは、何かを極める前の非常に大切な基礎の部分の考え方なのです。

 日常の問題に重ねて考えると、私自身まあ学歴重視の地域で生まれ育って、親の教えもありいい学校に行っていい大学に行けばいい人間と出会えて、いい会社に入って高収入な人と結婚する。それが普通なんだと思っていたわけです。それがたまたまちょっと変わった高校に入って、少しずつ考え方が変わったのです。勉強ももちろん大事だけど、今は何かもっと大事な何かがあるんじゃないかと、勉強そっちのけで好きなことをとことんやりまくりました。そしてICUに入って、その"もっと大事な何か"をより具体的に知ることになるのです。

 ICUには本当に色々なバックグラウンドの中で育ってきた人がたくさんいます。みんなそれぞれ考え方が違うし、それを隠そうとも誤魔化そうともしません。日常的に世の中の"なんで?どうして?"をランチしながら芝生の上で、それぞれの意見をぶつけ合うのです。文化も価値観も異なる人間たちが、1つの物事に対して様々な意見をぶつけ合い、それを互いに認め合ってみんな思い思いにその意見を消化していく。それこそリベラルアーツだと感じました。学歴で人を判断すること、バックグラウンドで判断することはしないですし、逆にどうやって生きてきたの!!!みたいな自分と違う人に対してものすごく興味を持って、意外と人生なんとかなるな、とポジティブ思考になりました(笑)

 おかげさまでその広い視野と様々な意見を受け入れ、そこから学ぶ姿勢が身についたことで、どんな環境に居ても、どんな仕事をしても、自分が経験してきたことや自分の知識でいかに現状打破をして、よりその状況を楽しめるか?という考え方で取り組めるようになったのです。

3. リベラルアーツ的観点のロシア・ウクライナ問題



 なぜ急に戦争の話なの?と思われるかと思いますが、私はこの出来事が非常にショックで、youtubeやネットで情報を集めまくったのです。そこで一部の有識者が語っていたのが、ロシア側の視点です。

 ロシア側の視点とはつまり、プーチン大統領のバックグラウンドです。詳しい生い立ちはご自身でぜひ調べて欲しいのですが、日本含め欧米側の見方としてはどう見ても大国ロシアが自国のわがままの為に一方的にウクライナを虐めている、という図です。ですが実際今までのロシアというのは、冷戦後散々欧米という脅威に晒され続け、怯え続け、逃げ場を失った状態だったわけです。プーチン大統領は欧米に対して大きなコンプレックスを抱いています。それが大統領として周囲のロシアの仲間だと思っていた国々が、コンプレックスを抱いている相手側にどんどん逃げていくわけです。プーチン大統領、そしてロシアとしてはかなり窮地に立っているという状況ではないですか?ただもちろん、その状況に陥るまでにはロシア側にも好ましくない動きもあるわけで、決してロシアを擁護しているとは思わないで欲しいのですが、1つ言えることは、もっと広い視野で、相手の立場にたって外交が出来ていたなら、ウクライナという犠牲を生むという結果にもならなかったのでは?という考え方が出来るわけです。

 このように、テレビで放送されている一方的でこの現代においてあり得ないと思われる行為を、何故ロシアが踏み切ったのか?終着点はどこなのか?プーチン大統領は何を考え何をしようとしているのか?リベラルアーツ的観点を持つと、見える世界が少し違ってくるわけです。

4. 日常に活かせるリベラルアーツ


①まずは"先入観"を捨てましょう。
  先ほどの学歴やバックグラウンドで判断しない、やロシアの話もそれなのですが、仕事上の人間関係やぶつかる壁に対してこうであるはずだ、という先入観に常に囚われているという自分を意識するのです。意識するだけでも、あ、今ものすごく狭い視野で見ていたかも。他の視点から見たらどうなんだろう?と思考が広がります。

②食わず嫌いを克服しましょう
 食べ物の話じゃないです(笑)人間の好き嫌いや世の中の物事の好き嫌いはあります。人間ですから仕方ないです。嫌いなものを好きになれという話ではなく、自分は嫌いでも他の誰かは好きなわけです。ではなぜ好かれるのか?自分が知っているだけではなく、他の面はないのか?ぜひ考え、調べ、学んでください。何か新しい発見や、実は自分が得意なことかもしれません。

③他人の意見に耳を傾けましょう
 他人の意見、他人の情報は見方によってはあなたにとって大いに有益になります。なぜその考え方に至ったのか?どういうバックグラウンドがあるのか?そこにはどんな知識が隠されているのか?何か自分が吸収できるものはないのか?実はどんなテキストよりも人の言葉の方が大いに有益な場合もあります。

④色んな情報に触れましょう。
でも振り回されないように。
 本でも、youtubeでも、もちろんnoteでも。ジャンルにとらわれず様々な情報に触れ、知識・知見を深めてください。あなたが気になるものやビビッとくるものに出会えるかもしれません。さらに広い視野を持つことによって、今まで全く無縁だと思っていたものが違う見え方をして、興味が湧いてくるパターンもあります。ただ!今は情報社会です。嘘も本当も溢れています。根拠は?データは?誰の意見?誰の研究?必ず俯瞰して見ることです。もっともらしく語られているからといって、事実とは限られません。あくまで様々な視点を得るというつもりで情報を精査してください。

5. 最後に


 何もないと思っているあなたへ
このリベラルアーツ的観点を知って、すでに自分の新たな魅力やもしかしたら得意かも?ということに気がついている方もいるかもしれません。何もないと嘆いて、何も始められないそこのあなた!あなたの目の前にはさまざまな可能性がゴロゴロ転がっているはずです。それに気がつけるか?苦難をチャンスに変えられるかはあなたの考え方と見方次第です。
 それでも瞑想してしまう方、ぜひコメントでもなんでもご相談ください🫡


 長々と最後までありがとうございました😊

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