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【安心感の理由は?⑤】子どもの居場所と大人の居場所 佐賀県「よりみちステーション」~おとなの居場所から~

■最初に

こんにちは!サイボウズのもっちーです😊

前回は、「よりみちステーション」代表の小林由枝(こばやしよしえ)さんの活動への想いをお伝えしました。

今回は、おとなの居場所についてお伝えします。
他の活動しているところも参考にしながら、よりみちさんらしい、大人の居場所をしています。

以前の記事はこちら
①活動紹介
②活動のきっかけ
③必要に応じて増えていくこと
④活動への想い


よりみちステーション

Webサイト:https://yorimichistation.org/
Facebook:https://www.facebook.com/yorimichitakeo
インスタ:https://www.instagram.com/yorimichistation/


■おとなの居場所


大人だって居場所が欲しい!
どんな人でも安心して地域で過ごせるように、
「よりみちステーション」さんでは、いろんな大人の居場所も開いています。

【よるみち】


佐賀県は、都心と比べると、まだ地域のつながりは多いといいます。

それでも、大人が好きなことを話しながら集まれる居場所が必要だなと感じ、

何をしてもいいし、何もしなくてもいい、気楽に集まれる居場所

を作りました。

きっかけになったのは、
よりみちのあるスタッフさんが、出張で東京に来た際、さびしいなと感じ、東京の芝の家の、よるしばに参加しました。

地域に開けた居場所であり、その地域に用事があって来た人の居場所にもなって、
居たいように居ていいこと、思い思いに過ごして良いことが心地よさになっていたそうです。

そこから、夜に集まるのもよいかもね。 という話になり、
よるみちができました。


【不登校とひきこもりの家族の会One☆わん】


大人の居場所として、不登校の子をもつ親の勉強会もあります。


不登校や行きしぶりの相談が増えて来て、悩んでいる親がたくさんいることを知りましたが、
小林さんご自身は、子育てをしていて、不登校や行きしぶりの悩みを抱えたことがありませんでした。

私にできるのかな?
と、最初はためらう気持ちもあったそうです。


そんなときに、娘さんが引きこもり、不登校を経験したお母さんが、
自分の経験が、なにかちょっとでもお役に立てたら・・
と、言ってくれました。
その方にも協力してもらって、今の勉強会が出来たといいます。


勉強会といっても、今日は○○について勉強します。
といった形式ではなく、ゆったりとお互いのお話をするように、
それこそ同じ経験をしている人の居場所として利用されています。



【不登校?好きな学びはたくさんある】


私も、不登校の親の勉強会に参加してきました。
そこで、

不登校だから学びそのものが嫌なわけでも、誰かと関わることがいやなわけでもない

と実感するお話がありました。


中学から不登校になり、全日制の高校に入学するも、通信制の高校に移った子のお話。

自分の部屋に引きこもり、オンラインゲームにはまっていました。
オンラインで、チームを作って対決するゲームです。

その中で、チームでのやり取り、チャットでのやり取りを経て、運営の人から良くない書き込みのチェックや削除の役割を任されました

その役割を張り切ってやっていて、そこからさらに、運営する側の新しい人の面談をする役割など、役割が増えていきます


やっぱり仲間がいるし、楽しくて、
仲間のなかには、外国の方もいて、コミュニケーションを取りたいと思い、それまで英語とか全然興味がなかったけれど、英語で話したくて、チャットを翻訳してやり取りしたり、生きたコミュニケーションをするために、勉強をするようになったそうです。


このお話を聴いて、チャットのやり取り、面談など、
将来の役に立つことを、自分のやりたい事として、楽しく学んでいるのが素敵だなと感じました。
やりたい事だからこそ、集中して吸収していくんだなと実感するエピソードでした。


【よるみちではないけれど~懇親会~】

有志の方々で懇親会を開いてくれました。
みなさんの、よりみちステーションとの関わりを聞いたり、
そこでも熱いお話があったので、いくつかご紹介


▼増える不登校の問題

不登校が増えているのか、不登校と言いやすい世の中になったのか・・

不登校だけど、コミュニティはちゃんとある、 ゲームだったりネットだったり、つながっている人がいる。
だから、言いやすそうになったというのは、ありますよね。

自分が、孤立を感じての引きこもりじゃない場合とか、選択した行動の場合に、 前より言いやすい環境になっていそうだね。

というお話から、ひきこもりのお話に展開し、


▼若い世代と中年以降の引きこもり

今の若い世代の引きこもりと、40代以上の引きこもりってまた質が違うと思う。という意見が・・

40代以上の引きこもりって多分氷河期なので、非正規雇用でこれまできていて、親の介護が必要になって、非正規のために仕事をやめざるを得なくて、
親の年金で暮らしているような、8050問題みたいことがあるけれど、

今の20、30代の引きこもりって、もちろんお仕事とか、学校でいじめにあったり、そういうこともあると思うけれど、必要性を感じないっていう可能性もあるんじゃないかといいます。

外に出る必要性を感じない。 お家の中にいても繋がれるから。
あとは家の中でできる仕事があればもう完璧じゃないかなと思う。

実際引きこもりで悩んでいる親の相談を受けた時も、
最初はお母さんも動いてたけど、 待つしかないねってお母さんが思い始めて、5年ぐらいして急に子どもが出てきた。
ということもあったそうです。

だから、
その時に相談できる窓口なり、選択肢があって、あとは待ち構えてればいいんじゃないかって最近思っていて、
本人の意思と関係なく、誰からか引きずり出されたら、納得しないまま働かなきゃいけない、仕方なく外に出てるってなるけれど、
本人が何かのきっかけで自分から動きだした時に、選択肢を用意することが大事に感じています。


このお話は、参加されていた人がお話してくださったのですが、
世代によって、時代によっての違いを感じられるお話で面白いなと思いました。

飛躍的にとはいかず、少しずつかもしれませんが、世の中は良くなっていると感じることも多いです。

武雄温泉楼門

■最後に


最後までありがとうございました。

大人の居場所の活動や、その中でのエピソードをお話ししましたが、
関係性も素敵なんですよね。地域でのことをおしえてくれる、先輩もそうですし、いつも一緒に悩んでくれる人もいたり。
とても、長くお付き合いしていることを参加してよくわかりました。

次回は、そんな活動に参加して、みなさんのお話しを聞いて、
私が気づいたことが多かったので、気づきのシェアをさせてください。

また見てもらえると嬉しいです😊

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