【安心感の理由は?②】子どもの居場所と大人の居場所 佐賀県「よりみちステーション」 ~活動のきっかけ~
■最初に
こんにちは!サイボウズのもっちーです😊
前回はよりみちステーションさまの活動を紹介しました✨
今回は、代表の小林由枝(こばやしよしえ)さんに活動のきっかけについてお話を聴きました。
きっかけになったのは?活動の中でみえてきた変化のお話です。
以前の記事はこちら
①活動紹介
よりみちステーション
https://yorimichistation.org/
■活動のきっかけ
【きっかけ】
活動の最初は、冒険遊び場よりで、遊べる場所を室内でやろうって思っていました。
放課後に、児童クラブに行かない子たちの、遊び場になったらいいなと思っていて、、、
13年前に、「街づくりのプチ起業交流塾」っていうセミナーに参加しました。
小さなことでも、やりたいことで起業しましょうという内容のセミナーです。
その中で、自分ができそうなプランを考えようというのがあり、
今まで子育てしながら、子育てサークル、子育て支援のボランティアをやってきてたので、その経験も活かしてプランを考えます。
小林さんは、ぼーっとすることや、ぼーっとする時間が好きで、
させられるよりも、自分で考えて過ごす時間っていいよねと思い、
そういう想いをプランにいれて、
あと駄菓子屋さんのおばちゃんになりたい。
と思っていたので、
宿題も出来て居場所になる駄菓子屋
というプランを企画したら、
投票制だったプランに選ばれて、
選ばれたプランは、お試しでやってみることがセットになっていたので、
3回お試しで、公民館でやってみたら、
すごい好評で、ニーズがあるなら、やろうかなとなったそうです。
【セミナーに参加したのは?】
小林さんは、ボランティアをずっとやっていました。
ボランティアを頑張っていたけれど、報われない想いのようなものがあり、モヤモヤもあったタイミングで、
自分のやりたいことを形にしてみたい。
と思い、参加したといいます。
今まで、子育て支援の世界だったから、言葉も同じ言葉として通じていたけれど、経歴が全く違う人たちのなかで、私がやりたいことをわかりやすく話すには、伝える言葉も考えなきゃいけなかったし、楽しかった!
プランを作った時も、まさかそんなに投票されると思わなかったから、選ばれてビックリしました。
【最初はぼちぼちや】
最初に始まったぼちぼちやさんは、参加費をもらって運営していました。
月に1000円いただきながら、毎週水曜日に駄菓子屋さんをしていて、
子どもたちにも口コミで広まり、お友達を連れてくる形で、どんどん広まったといいます。
活動がなんか面白いなと思った時に、居場所をやっている、たっちゃんのTwitterを見かけて、おもしろ荘を知りました。
(※たっちゃんの記事はこちらから)
その後、たっちゃんが講演で九州に来たときに、講演を聞き、そこから無料にしようと決意することになります。
【有料から無料へ】
たっちゃんの講演会を聞いて、
「参加費取ったらね、会いたい子に会えない」とか、
もう、グサグサ刺さったといいます。
Twitterで見ていた、「ほんとにこんな風にやってるんだ」と思って、
どんなふうに活動しているのか、たっちゃんに質問されたそうです。
質問をしたこととか、たっちゃんにすごく印象に持ってもらい、その後2人は対談もしたこともあるそうです。
講演会や質問、対談で想いに共感する中で、
子ども主体でやりたい。
大人が何かやらせるんじゃなくて、子ども主体が必要だ。
そう感じて、刺激を受けます。
誰でも来れる居場所になるためには、
参加費もらったらダメなんだなと納得して無料に切り替えました。
【行かなきゃいけない場になっていた】
駄菓子屋さんを、月額の有料にしていたことで、気づいたことがあります。
「毎週必ず行かなきゃいけない」って言われる。
習い事のように、月謝のようにお金を払っているので、
行かないといけない場になっていたと振り返ります。
他にも、お試しとして、1回は無料で来てもらっていたけれど、次も来たくなったときに、なかなか親に言えなかったりする。
でも行きたいから、来ると、
もう1回お試しやったやん。って子ども同士で言われてしまって、
「私は、なんてことをしてしまってんだ。
子どもの中に分断を生むきっかけをつくってしまった」
そんな気づきがありました。
■最後に
最後までありがとうございます!
セミナーの参加をし、そこで企画したプランが選ばれたことがきっかけになり、その後色んな情報を見ていく中で、ゆめ・まち・ねっとのたっちゃんと出会い、刺激を受けて、誰もが来れる居場所になっていったお話に、小林さんの信念を感じます。
サイボウズは「チームワークあふれる社会を創る」を企業理念にしていますが、こういった同じ活動をしている人もチームのように、やり方やノウハウを伝えあうことができるんだなと、チームという意味でも考えたお話でした。
次回は、さらにパワーアップして、活動が増えていったお話です。
また見てもらえると嬉しいです😊