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【みんなでっかい家族⑤】つながりをつくり、家族丸ごと焦点に「あだち子ども支援ネット」 学校との関わり

■最初に

こんにちは!サイボウズのもっちーです😊

前回は、代表の大山さんに、昨今のブームについてや、昔と今の変化のお話しをお聞きしました。

今回は学校との関わりや、継続のお話しです!

以前の記事
①活動紹介
②活動ができるまで
③インタビュー前編
④インタビュー後編

あだち子ども支援ねっとWebサイト



【すえ子さん】


訪問時、あだち子ども支援ネットで長くボランティアをしている、
「すえ子さん」がいらっしゃいました。

すえ子さんは、もともと、子どもの活動に興味があり、
大山さんが声をかけ、ずっと一緒に活動しています。

当初から関わっていた子どもたちも、みんな大きくなってきて、
ずっとずっとつながっていて、大人になっても、
大きな子どものような子が今でも来ている。


お母さんにとっても、子どもころから知っている人達がやっている、
安心できる居場所になっている
といいます。


すえ子さんは、わんちゃんと一緒に小学校の門のところで、
朝のお出迎え活動を、13年間毎日していたそうです。

ボランティアなので、よく続くねって言われることもあるけれど、
子どもたちの成長がすごい嬉しい。
そこがやりがいにつながっているとお話くださいました。


【中学校のコミュニティスクール】


今、すえ子さんに、
中学校のコミュニティスクールに来てもらっているんです。と大山さん。

中学校の不登校気味、登校しぶりの子どもの教室で、
でむかえて一緒に時間を過ごす。
よりそう人としてボランティアをしているといいます。

なかには、わんちゃんと朝のお出迎え活動をしていたことを覚えている子もいて、
「こうちゃん(わんちゃんのお名前)のお母さん」
と言って話してくれる子もいます。

大山さんも、不登校の対応で、
色んな中学校をぐるぐるとまわっていた時期がありました。


そこで大事なことって、自分が学校に行った時に、
なんとなく勉強って言うけれど、


学校の決まりがどうとかではなく、「いてくれる人」ってすごくありがたい


そう感じているそうです。


【学校との関わり】


すえ子さんと関わっている子で、
だんだんと教室に行けるようになっている子もいます。

今までは、クラスに入るのが怖かったりで行けなかった子たちが、
授業時間に来たり、ちょっと立場の違う人が、迎えてくれる
っていうのは、その子にとっては大事なんじゃないかなと思っています。

子どもたちは、すえ子さんに
「今日は何時までいられる日?」
と、すえ子さんが何時までいられるのか、確認するようで、
長くいて欲しい気持ちがあふれたやり取りだなーと聴いていました。


【登校しぶりの子との関わり】


今の子たちの登校しぶりの背景って、
家庭に問題があるっていうこととか、本人に病気があったりとか、
教室内でのいじめとか、


本当にそれをそれぞれが抱えてるけど、言えない、言わない。
まして大人には言えない、理解されないこと。という意識をすごくもってる


ので、
こんにちはって言うくらいの存在でよくて
ちょっとずつの会話が進んでいったり、
トランプを一緒にやって過ごしているそうです。

トランプもすえ子さんは、「大富豪」を子どもに教えてもらって、
逆に子どもには「51」を教えたり、お互いに共有して楽しんでいるのだとか。

そうやって、少しずつ交流ができてくると、場が和み、
「ちょっと図書室行ってきます」とか声をかけてくれるようになって、
「行ってらっしゃい」「お帰りなさい」って声をかけあうようになっていくそうです。


【継続&やめる】


普段、困ってる子たちと接していると、


本質的にその子たちに何をしてあげればいいのか
っていうのが見えてくる。と大山さん。


そういう人が、活動を継続できるのは1番よいけれど、

大山さんは継続について聞かれると、
「やめるよ。いつでもやめるの。」
と答えています。


そう言えるようになったのは、年齢的なこともあって、
子どもが近くなくなってきてると思ったことが、一番最初。

あえて自分が、子どもたちが大勢集まってるところに近づいていって、何かをしなきゃっていうのは、
もうそのパワーは自分にはない。あったとしても無理だな。
そう考えるようになったといいます。


今の子どもたち、
育ち方の違う子どもたちや保護者の年齢の方たちと、
合わせて動くなんていうことに、ジェネレーションギャップもあるし、
そこは無理する必要ないと思っている。


だからこそ、動き方を変えようと思って、


今までの経験も生かしながら、社会に対しての問いかけをしています。


「いいの?本当にそう思う?」っていう問いかけを出していけるのが、
今は自分が精一杯できることかなって思っています。

それで繋がってればそれはそれでいい。やれる範囲でやれればいい。

種はまいた。もうまいたよ。
やれるだけのことはやった。
あとはみんなそれぞれがやってみたいなことで十分だと思っています。


【人は根本的にはおせっかい?】


絶対人っておせっかい、と大山さんはいいます。
(良い意味ですよ)

たとえば、子ども食堂やるんだけど、ちょっと手伝ってくれない?
って声をかけると、
「行く!今大丈夫だから!」と返事をくれる人が多い。

それが自分の楽しみになってればいいわけで、
だから団体名を背負ったり、団体を背負う必要はないと思う。

自分の楽しみだっていう部分があったら、
楽しみがある限りはずっと繋がってる。



【現代人はマニュアル好き?】


最近は、マニュアル化することが、多いと思っています。

大人が全部、安全なレールや安心なレールを作って、
そこを通って来なさいよ。
って言って育ててきて、


世界を作ってあげているなと思う。


何が嫌なのとか、何なら許せるのとか、

個々人の想いではなく、レールを通る事で安全です。

となっているので、
真面目でがんばる人ほど、潰れることが多いなと感じます。

確かに、大人が作ったレールやルールが時代が変わっても、
同じルールで存在していますね。
そこに合う人が優秀なのか、そこに合わせないと本当にいけないのか、
本質的にはどうなのか、考えさせられます。


■最後に


最後までありがとうございます!

「いつでもやめるの」そうお話ししてくれた大山さん。
実際、新しいことたくさん考えているんですよ。
そして、そのお話しをされている時、
とても楽しそうにお話ししてくれていて、、、。
実際に体を動かして、サードプレイスを増やしていくとかではないけれど、みんなで一緒に考える場を多く作っているのを見て、
自分の知見を活かせる場をどんどん作っている。
人生の先輩として尊敬しています。

次回で、あだち子ども支援ネットさんの最終回です。
活動報告書がすごいんです。そんなアウトプットしていることをお伝えできればと思います。

また見てもらえると嬉しいです😊

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