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【障碍者雇用】④ 潜在能力を引き出し、その人のらしさに着目!「ジーニアス」〜今、そしてこれから〜

■最初に

こんにちは!サイボウズのもっちーです😊

前回は、ジーニアスの大切にしている、「生きづらさを面白さに転換する」「面白さ」についてお伝えしました。必見です!

今回は、ジーニアスのこれからについてお話します。

▼以前の記事
①活動の紹介&特徴
②活動ができるまで
③面白さを増やしていく

〜ジーニアス〜
Webサイト:https://geniusart.jp/
インスタ:https://www.instagram.com/suminasu.genius/
アートのオンラインストア:https://geniusart.base.shop/
オリジナルブランド「fa」:https://fafafa.jp/



■活動内容


・現場はしないと決めている?


僕、創業時、現場は一切しないと決めているんです。
西村さんはいいます。

というのは、現場に役割を置かないと決めている。ということみたいです。

そこには、こんな理由があります。

そもそも、僕は現場のスペシャルを持っていないっていうのがあって、
僕のスペシャルはもっと他に、外に向いていて、そこの部分で戦っている。

と、いうのと、

創業者ということもあり、
ある程度のフェーズまでは、ワンマンでも良いと思っているんですけど、
現場でまで僕が意見を言っていたら、何の爆発力もないというか、
科学反応が起きないので、
科学反応を楽しみながら、
あ、そうなったんだって、報告を楽しみながら受けています


・チームが大きくなってきた


ジーニアスさんは、昨年末〜人員を増やしています。
デザインやアートに携わって来た方が多くいます。

そして、個人でも作家さんとして活動されている方も多いです。
中学校の美術教員や、特別支援級とか担当していた方、
大学卒業したばかりで、近くの付属中学校で、美術の非常勤講師の方。

オリジナルブランドの「fa」に応募してくれた、デザインの方もいます。
faでの募集は終わったけれど、とても魅力的な方だったので、
ジーニアスで働いてもらっているそうです。

当初からいる方も、感性が素晴らしくて、
アーティストの表情だったり、良いところとか、見出す力がすごいです。
そう教えていただきました。

大きくなっているジーニアスさんに期待です。


・他業界からジーニアスへ


昨年末に入社した、福祉の分野は初めての方ともお話しました。


私も最初入社した時は、

どこか怖さというか、
自分がいろんな場面で、対応できるかなとか、
すごく不安はあった
といいます。


でも、運営してる人たちが、
すごい笑ってたり、ふざけてたりとかしていて、
アーティストに喋りかけられて、結構難しいことを言われてるんだけど、
個人の抱えている難しさの部分にいい意味で、深入りしないというか、
いい感じで、笑って返してる。

その空気感作ってるのが、やっぱりすごいなと思って、
怖さっていうよりも、自分も一緒に楽しもう。
受け入れるっていう心持ちになりました。


代表が明るい人だと、違うんだなととても感じます。
そうお話ししてくださいました。


・アートを通じた実証実験


ジーニアスさんは、アートで実証実験もしています

最近は、京都で実証実験を終えたと教えてくれました。

すごく安心につながったらしいんですよ。
と、西村さん。
アートという手段を通じて、「そんな風な目で見てもらえるんだ」、
そういうことが、すごく安心になったと言ってもらったといいます。

評価とか否定を一切しないようにというエチケットがあって、
それもあって、参加してくれた人も、
全く他の人が気にならなかったそうです。


評価をしないって難しいなー。
上手とか、綺麗とか言ってしまうなーと伝えると・・・

そこも、きつく縛ってはいなくて、言わないほうがいいっていう
エチケットになっているそうです。
言っちゃっても、言っちゃったねぐらいの感じで、
だからこそ安心が生まれている。

安心が生まれるから、みんな描くことができて、
それを見てまわって、そのあと、
1人1人自分の作品のことについて語りたくなって語るんです。

それの一連の流れが、美術館に来てるみたいだなって、
いろんな角度の体験がありました。


絵を描けなくても、上手とかじゃなくてもよくて・・

ジーニアスに来る上で必要なことはアートに興味関心があること。
それはすごく大事です。
興味関心がなければ続けられないので。

そして、これは正直、
就労っていう始め方をして良かった点と、
まだまだ制度に縛られて、
自分が思い描くサービスが出来上がっていってないと感じるところがあって、
それを抽出したものが、実証実験です。


・実験の目的とゴール


実証実験の目的は、2つあります。

1つは、
そういう場があることで、どんなニーズがあって、
来る人たちに、どんな本質的な動機があるのか
それを探るためというのがあります。


2つ目は、
理想としては、ライターとかウォシュレットのように、
障碍のある人に向けて作られた「ジーニアス」というものが一般化されるといいな。
そういう想いがあって、
リアルな場もあって、オンラインでもできて、ハイブリッドができるといいなと思っています。

そのための、オンラインのシステムを構築していくためにも、
どこをシステム化するべきかとか、いろいろ仮説を立てて検証したいというのが、あります。

そして、その先にあるのは、「アートのフィットネス」??のようです


・アートフィットネススクール??


実験を通じて、西村さんが作っていきたいものは、
アートのフィットネスクラブのようなものといいます。

フィットネスってアスリートじゃなくてもいけるじゃないですか。

今の自分より、ちょっと変わった自分になりたいとか、
そういうライトな動機でいい。
そんな風にアートに取り組める環境っていう、
ある意味、今までの感覚ではない新しい場を作りたいなと思っています。


障碍のある人だけが生きづらいわけではない

と思っています。

世界中で今、精神疾患の方とかも増えているので、
生きづらさって基本的には、やっぱりメンタルの部分が大事だなと思うんです。


特性が環境とミスマッチを起こして、
メンタルが悲鳴を上げているみたいな状態が生きづらさ


そう考えていて、それって世界中で本当に増えていっていて、
そういう普遍的な生きづらさにアプローチしていきたいと考えています。


西村さんの取り組みが、障碍の有無に限らず、
生きづらさを抱えている人に、当たり前に届くものになるといいなーと私も感じました。
今後もとても楽しみです!


■最後に

最後までありがとうございました。

ジーニアスさんの今後は、障碍の有無にかかわらず、
「生きづらさを抱えている人」なんですね。
誰かのために、の「誰か」が広がっているのを感じました。

サイボウズでは、毎年幕張メッセで自社イベントをしています。
その名も「Cybozu Days(サイボウズデイズ)」
https://days.cybozu.co.jp/

今年は、11/8(水)、11/9(木)での開催です!
テーマが「DX」なので、ツールに興味がある人、お近くの方、ぜひご参加ください。


次回も見てもらえると嬉しいです😊

佐賀って本当に素敵!

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