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【障害者雇用④】生きる喜びを生み出すお仕事「有限会社まるみ」~もったいない気持ち~


■最初に

こんにちは!サイボウズのもっちーです😊

障害者雇用を長年している、有限会社まるみさん。
前回は、感性を大事に仕事を楽しむことについてお伝えしました。
今回は最終回、三鴨さんが思っている気持ちをお伝えします!

▼以前の記事
まるみでできること
障害者雇用で変わったこと
感性を大事に仕事を楽しむ

〜有限会社まるみ〜
Webサイト:https://marumi-print.co.jp/



まるみ代表三鴨さん


■もったいない気持ち


○少しでも働けるならもったいない気持ちがある


私、もったいないっていうのがすごくあるんです。
と、三鴨さん。

週に1回、2時間じゃ仕事にならないですよね。
って言ってきたら、
その2時間が無駄になるのはもったいないって思っちゃう。


家で過ごすしかなかった人が、
週に1回でも、2時間でもいいから、仕事できている
のはいいなって思います。


もったいない気持ち。
それが私の中で1番強いんだと思います。

だから、週に1回2時間でも、やってみたら?
という気持ちで受け入れています。


周囲からは、ほどほどにしなさいよっていう声もあります。
本当に2時間の人しかいなくなったら大変だからね。
と言われるし、
それはわかっているけれど、やっぱりもったいないと思ってしまいます。


○ソーシャルファームについて


ソーシャルファームをやってるから、最初の頃いろんな人が来ましたよ。

シングルマザーの就労支援してますとか、
シルバー人材センター的なものですとか、
あと障害者の人を雇いたいんですけど、どこで出会ったらいいんでしょうか?なんて相談もありました。
というので、
ソーシャルファームについて聞いてみました。


私の理解では障害者、就労はもう雇わなきゃいけないっていうノルマが企業に課せられています。

企業も雇うんだけど、訓練などもスキームができているけれど、
手帳を持ってない人ってこぼれ落ちます。

今は、そのこぼれ落ちた人が割と出てきちゃって
手帳取るほどじゃない病気の人とか虚弱体質とか引きこもりとか。

例えばシングルマザーだったり、ケアラーの人もいるかもしれない。
いろんな人が働きづらいっていうのがあって、
そこを誰が支援するんですか?という問題もあって、

そのグレーとかこぼれ落ちちゃう人が、こぼれ落ちなくなるような仕組みを作ってるようなイメージです。


○スタッフが本を出版


スタッフの方が本を出版されています。
「泣いて 笑って また泣いた」という本です。


出版の経緯をお聞きしました。


多分彼女の癒しが書くことだったんです。

そして、ものすごく読書家なんですよ。
電車の中で本を読んでいるときは、
怖いくらいになっているくらいに読むわけですよ。

真剣になるとものすごい速さで読んでいて、
いつも図書館から 30 冊くらい本を借りてきて、積み上がっている人なんです。

そして、何か書きたいっていう気持ちがあって、
あの本は、自分の過去をずっと書いている本だから、
なんか整理したくなったんでしょうね。

ある年の年末に原稿を渡されて、渡されたからには、ちゃんと読んで、
そこから修正していきました。

あと、どこで出版してもらったらいいのか、
出版してくれるところを探したりとかもしていました。
ラグーナ出版に連絡したら、やってもいいけど、
すごくいい本だから大きいところの方がいいんじゃないかと言われたんです。

大きな所では、統合失調症の本は出さないと決まりがあったりして、
断られていたので、ラグーナ出版さんで出すことになりました。


ラグーナ出版さんでは、統合失調症の方の本が結構あって、
その中では、彼女の本はライトな方だと思います。

この本を私も読ませていただきました。
有限会社まるみさんとの出会いや、働いている様子。
ある日のひとこまみたいなものもあります。
ラグーナ出版に訪問した時の様子も書かれていました。

この方以外にも、元社員のパートナーが漫画を描いていて、
そこに、有限会社まるみが登場したりしています。

精神障害、統合失調症、会社の社員のほとんどが障害者の印刷会社がでてきたら、それは有限会社まるみかもしれないですよ。

文章を書くことが彼女の癒しだったんでしょうね。
自分のことをまとめたくなったんでしょうね。
と、三鴨さんはお話しくださいましたが、
こんな風に、障害のある社員に寄り添ってくれる会社もあるんだなと思いました。


■最後に


最後までありがとうございました。

三鴨さん素敵な方だなーと思うのですが、巡ってきたお話しをとても前向きにトライしているところや、社員のことを考えていろんな働き方を受け入れていること、社員のやりたいことに寄り添って力添えをしてくれること。
どれも、素敵なのですが、
お話しする言葉に嘘がなく、とても謙虚な方なので、そういうところも引き込まれました。
まるみさんのような週に1回2時間の働き方などの、短時間労働も今は社会へ広がってきていると感じます。

今回で「まるみ」さんは最終回です。
次回も見てもらえると嬉しいです😊