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月曜モカ子の私的モチーフvol.237「肉体を愛でる方向のダイエット」

端的に現在の自分を形容すると、幸せである。
もちろんミイ子の件での戦いは続いているので、世界でも今戦争をしているけれど、わたしも今、一つの戦争の最中にいて、そのこと自体は不幸せなはずなのに「おかしいと感じていることに全力で声を上げる」ということをしている自分のことは評価できると思うし、不思議なことだかこの事件のおかげで「大手出版社と私」というものへ一つの節目を心の中に迎えることができて、なんだか古い引き出しを、引き出しごと捨てたら意外とスッキリした気持ち。あと先週のレディオで言及した「2010年との決別」も加わり今の自分のリセット感は半端なく、現在自分はとても幸せである。
がしかし、困ったこともあって、なぜか体重が減らない。減らないどころか17歳頃に直面した人生最大の数字に並びかけており、これは困った。
がしかし思うこと。せっかくの健やかな心身を失いたくないので、多大な圧を自分にかけて減量するのは今は辞めたい。

先週のレディオ。始まって10分くらいから「2010年の話」しています。
これは来週あたりの月モカで文章にしたいなあと考えている。

で、わたしが今からやろうと思っていること。
くだらなさすぎることなんですが、肉体を、愛でる方向のダイエット。
圧をかけ虐(いじ)めるのではなく、褒め称え、慈しむことで、一体何キロくらい痩せるのか(笑)

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実は、わたしはちょくちょく近所の「萩の湯」に通っているのだけど、
そこになんか美しくて目を惹く女の人がいて。わかりやすく顔立ちが華やか、とかではないのだがなんかオーラがあってその人をわたしは目で追ってしまうのだけど、その人の肉体がまた美しい。
それがいわゆる芸能人やモデルのそれのように大変トレーニングされて仕上がっている、という肢体ではなく、なんか無理なく美しいので、
いつも「きれいだなあ」と思って見ている。
(ジロジロは見てない!すみません!)

で、ある時、洗い場でその人を見かけたことがあった。わたしはその対面する方の洗い場に座っていて、つまり鏡ごしに彼女が見えるのだけど、
その彼女が自身の体を洗う時の慈しみのすごさよ!ここに答えあり!と思ってしまうほど、それは文字通り手をかけられており、自分がチャチャッとお湯をかけぺぺっと洗って風呂にチャポン、してるのは雲泥の差、全身をくまなく何分もかけて洗うというかマッサージしておられた。

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なるほど! 自分の体に美しくなってもらうにはまず自分が自分の肉体を愛さなくてはならないのだな。

そう思ってから、わたしはその美しい女の人のやりかたを真似して、
洗い場での「肉体愛で」に丁寧に時間をつかうようにしている。
肉体愛で、というか結局はリンパマッサージになると思うんだけど、首から鎖骨、鎖骨から脇の方、あと胸と背中の間のあたりの胸骨の隙間、など、疲れが溜まって凝っているようなところを、石鹸を泡立てて滑りを良くした状態の手で丁寧にほぐしていく。これいい。
自宅でやるときはそこにアロマオイルを垂らしたりなんかする。

そしてここからが大切なんだけど自分の肉体を褒めて慈しむ。
通常だと現在生きてきて最高体重を迎えようとする自分の肉体は、罵ろうと思えば罵りどころ満載なのだが、あえてその逆をする。

(きのうもお店お疲れサマでした)
(もっといいバストになるように寄せときますね)
(あ〜疲れがとれていく、あ〜気持ちいい)

こんな感じでポジティヴな祈りやねぎらいを肉体に届け続ける。

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何度かここでも書いているけどかつて女優志望で水商売を長くやっているから「美醜」というものに振り回され続ける人生を送ってきた。
だから体重の増加は憎々しいものであり、許しがたい現実であり、
忌むべき肉体であり、即座に断食でもしてでもまずは最低1キロでも痩せてから、人間に戻る、そんな具合であった。つまり増加が認められる間は自分が自分を人として認めていないような感じ。

でもなんか。そーゆーのもダサいし古いな、って。

それでこの「肉体愛で」という新たなダイエットを始めています。笑。

よくダイエットでやるのは「痩せたら着る」服とかを飾っておいたりするものだけど、わたしは今の肉体にぴったりの可愛い下着などを買いました。

二十代の頃、三十歳が来るのが怖かったけど、三十歳は来てみたら最高で、三十代も最高だった。三十代から四十歳になるときも、また別の覚悟のようなものを持っていたけど四十代ってまだまだ全力で女性性を謳歌できるんだなとか感じていて、きっとそういう五十代や六十代があるんだろうなって、
新しく始まったSATCの新章を観てわくわくしている。

なので体重が増えたからって自分を罵ってるのはもう流行らない。
愛でていこう。

実際この方式で進めてって、また2キロとか増えたりするかもしれないけど、
愛でて減ったら最高だし。笑。

そんなわけで「肉体を愛でる方向のダイエット」始めました。
また追って報告します。さらにデブになっても、愛でることは続けたい。

楽しいMVを作りました、ぜひご覧ください。

MV出演Dancerはりさこ先生。某病院精神科部長として、人々の心と魂が健やかであるよう全力を尽くしています。そして幼少期から愛するバレエを、ずと大切に踊り続けている。

<モチーフvol.237「肉体を愛でる方向のダイエット」2022.3.01>

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☆モチーフとは動機、理由、主題という意味のフランス語の単語です。
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