見出し画像

読書 春、戻る 感想

結婚をひかえて居るさくらの元に、明らかに年下の男の子がお兄ちゃんだと現れ、思い出して!と言って情報をくれないけれど、ペースに乗せられてどんどんさくらの生活に溶け込んでいく。

どんな話になるの?
ってあっという間に読み終えてしまう。

瀬尾まいこさんの考える家族は、決まった形は無いけれど、いつもお互いが思い遣って気遣って、チョット不器用な愛情表現に、設定が突拍子も無いのにキュンとしちゃう。

「お父さんがいつもいぶき君の自慢をしてるんだ。いぶき君はすごいんだって。難しいなぞなぞだってたくさん知ってるって」初めてさくらとお兄さんが会った時の会話。その後2人は「たいした問題じゃなかったよね。相当親ばかだった」「さくらのことも、給食の牛乳をいつも一生懸命飲み込もうとしてる、努力家だって、好き嫌いしてる時点でダメなのに」と言い合う。

でも、子供が親の愛情に不安を感じないって少し親ばかなくらいじゃ無いと割と気が付かないんじゃないのかな?と思って育てましたが、匙加減は難しいところですね。

この記事が参加している募集

#読書感想文

188,766件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?