【おっトラ旅日記・インド②】そこには深夜特急の世界があった篇
現地の午後3時すぎに到着したインド滞在初日は、旅行代理店に行っただけで終わった。
だが、初日から強烈なインパクトは感じていた。
そもそもインド🇮🇳に対して、どんなイメージ持ってますか?
自分にとっての「インド像」を明確にしてくれたのが、敬愛してやまない沢木耕太郎が書いた「深夜特急」そのもの。
喧騒、雑踏、物乞い、人人人…。
「深夜特急」で書かれたインドは1970年代の世界。約50年後のインドは綺麗、小ざっぱりしてたら嫌だなと、勝手に想像して現地に入ったら…。
喧騒、雑踏、物乞い、人人人…。
沢木氏が感じた強度と一緒ではないのだろうが、この私も同じく感じることができたのが、うれしかった。
インドの熱量はこの50年で変わってなかったのだ。
空港からホテルに直行し、チェックインして荷物を預ける。
ホテルからインド門に向かう途中から、人がガンガン湧いてくる。
「お前はどこから来たんだ?」
「お前はどこに行くんだ?」
「お前はどこに泊まってるんだ?」
「バクシーシ」
あらゆるインド人男性に付きまとわれる。ボロボロの服をまとい、乳飲み子を抱えた母親がお金をせがんでくる。なんせ鬱陶しい。
「これが、インドか」
鬱陶しさの中にも感動が多少混入していたのは気のせいか。
よく言われる「インドに行くと人生観が変わる」と。
そんな簡単に変わる人生観ではないと自負しているが、変わるキッカケの1つになる可能性があるのは間違いない。
僕の場合は、人生観こそ変わらなかったが、価値観は変化した。
日本での常識が日本以外で通じないことは、日本から出て初めてわかる。
「正しい」という概念は、一方向の立場から見ただけの解釈であって、違う立ち位置から見たら一概に「正しくもない」わけで。
何度も言うが、「正しい」かどうかではなく、その立場に立って「適切」かどうかを重視するようになったのは、インドでの経験だった。
それだけインドは刺激的だし、中毒になるし、何かを変えてくれる場所である。
それだけのインパクトがインドにはある。
死ぬまでに一度行ってみることをオススメする。
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