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痛さよりも、" ちょっとおもしろい "が上回る②



こんな歯科あったらいいな、が実在した。

優しさだけではなく陽気さも兼ね備えた歯科は、少し安心感を与えてくれる。



〜 ある日のできごと 〜

歯がしみるところがある、と伝えたら、
先生がその部分を見てくれることに。

まずは、どこがしみるのかを探す。

「風かけるよー。ここしみる?」
ひとつひとつ丁寧にしみる箇所を探していく。

「ここ、しみる?」
に対して、しみるところがあればイエスで答えるとそのあたりを確認してくれる。


見つけた瞬間、
「ここかぁ〜!」とテンション高め。

とても楽しそうだ。

淡々とやるのと楽しんでやるのでは
与える印象が違う。

相手を楽しい気分にさせるには、
まず自分が楽しむことだ。

先生は自然とやっているが、
このちょっとしたことで他と差がつくだろう。


「ここ、しみる?」
に対して、さっきイエスと返した箇所がなぜか2回目に聞かれたときはしみなかった。

わたしが返答をNOに変えた瞬間、

「どこいった?、、どこいったぁー?」
しみる箇所をもう一度探し始めた。


「もう一度確認しますね。」
ではなく
「どこいった?、、どこいったぁー?」
なのだ。

まるで子供と
かくれんぼでもしているかのように。


ちなみに、この歯科は
小児歯科もやっている。

納得だ。



馬場香織(ばばかおり)

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