皆が持ってる思考の偏り。認知バイアスについて(後編)
本日も認知バイアスについて書いていきます。
前編、中編はこちら
ここまで読んで、心当たりのあるのがあった人は見直す機会になればと思います。
それでは後編書いていきます。
[10]情報バイアス
情報バイアスは、あきらかに不要な情報も(必要だと思い込んで)集めてしまうことです。情報過多となってしまい、「効率の良い判断ができない」というデメリットがあります。
意志決定には、材料(情報)が必要です。
しかし材料が多すぎると、正しい決断ができなくなります。
情報バイアスは、不要な材料でも集めてしまうのです。
これは意志決定が不安だからです。
そして自分は「取捨選択ができる」と信じてしまいます。
実際は、効率が悪かったり、最適な決定ができていません。
[11]可用性ヒューリスティック
可用性ヒューリスティックは、意志決定を怠ける傾向です。
意志決定を怠けるとは?
例えば「直近のニュース」から、自分の判断を決めてしまうような思考の偏りです。
情報操作にも使われます。
最近Aさんがよく遅刻をします。そのAさんがいる部署をどう思いますか?
最近Aさんが顧客から表彰されました。そのAさんがいる部署をどう思いますか?
Aさんという「直近の情報」が、回答を左右します。
前者だと「たるんでいる」とか、後者だと「見習いたい」などに、偏ります。
また、ボーナスの査定前にミスをすると、このバイアスが働いてしまいます。
新しい情報は、人間の直観を操作します。
情報を流す順番によって、思考を偏らせます。
意志決定は疲れるものです。誰もが直観で怠けたいのです。
[12]正常性バイアス(正常バイアス)
会社に非常ベルが鳴り響きます。
ほとんどの人は、機器の検査だと思います。
学校であれば、イタズラを疑います。
これらには、正常性バイアスが働いています。
Youtubeなどで、実際の災害や事件を見ると分かります。
警報が鳴る初期段階では、人々が歩きながら移動しつつも、本当かどうか疑っているようです。
実際の災害よりも、訓練やイタズラ、誤報などを経験しているからです。
また、捕食の危機に迫った動物が「下手に動かないことで、難を逃れるから」という説もあります。
いずれにしても、重要な認知バイアスです。
最後におまけで「バイアス死角」を紹介します。
バイアス死角とは、他人のバイアスを認識しているのに、自分のバイアスには気づけないことです。
バイアスは悪いもの。誰もがそう思います。
それだけに、自分のバイアスに気づく方法がありません。
(気づけないからこそ)他人に怒りを向けるとき、我に返ることが大切です。
長文最後まで読んでいただいて有難う御座います。
前編からの12個を今後詳しく書ける機会があれば書いていきます。
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