今の資本主義ではない未来を目指した先にあるもの 深井龍之介さん
こんにちは。
ご覧いただきましてありがとうございます。
a scope〜資本主義の未来編〜
突然ですが、spotify独占配信のポッドキャストお聞きになった方はいますか?
このシリーズは1年前にスタートし、最終回が今年の6月に配信されました。1年遅れでこの配信をきき、ハマってしまい今に至ります。
株式会社cotenの代表深井龍之介さんと音声プロデューサーの野村高文さんがパーソナリティーで、
現代の基盤となっている資本主義をテーマに、それが一体どんな仕組みなのか、どんな未来に向かって行くのかをさまざまなゲストを迎えて考えていくシリーズ。
リベラルアーツをテーマにしたシリーズを終え、今回は資本主義をテーマにしている。
資本主義とはなんなのか、現状はどんなふうに捉えられているのか、どうなっていく未来がいいのかという内容でかなり勉強になるし、考えるきっかけになる。
私は、このポッドキャストを聞く前からなんとなく「お金がなければみんな幸せになれるんじゃないか」って思っていて、
たまたま聞いてみたポッドキャストが、私がぼんやりと思っていたことに考えるきっかけを与えてくれた。
最初の深井さんがおっしゃった「資本主義には全く反対ではなくて、今のものを改善した形を目指したい」という一言に一気に引き込まれた。
その後回を重ねるごとに、さまざまな視点の専門家の方が言葉にして伝えてくれていて、こんなにも多様な視点があるのだなぁと毎回新しい発見ができる。
今の時代、資本主義をいろんな角度から捉え直す動きが出てきている。
大型アップデートの時代に、みんなで考えるきっかけを与えることができればということで、第二弾の資本主義の未来編が始まったそで、まさに私はその一人になりました。
さて、ここからようやく内容のまとめに入ります。
第一回 資本主義の次
深井さん:
産業革命以降、資本主義が生活を質的にも量的にも豊かにした。
資本主義に限らず、社会システムはいい点、悪い点がある。
資本主義はこの10年、悪い点が目立ってきているが、改善は可能なのではないか。
ポスト資本主義ではなくて、改善バージョンを作ってはどうかというのが自分の立場。
その前の時代と比べて、資本主義の時代には6つの特徴があると思っている。
資本主義の特徴
①市場経済を前提として成り立っている
相場がある(株/ビットコインなど)
自由競争を可能にし、インセンティブがつく。身分社会ではなくなったことで、お金という対価を支払えば人を採用できる。
②市場にとって良しとされることにインセンティブがつく(利益率が良い方が選ばれる)
間接的に環境にとっていい、どこかのコミュニティーにとっていいことでアブかが上がるわけではない
③持続的成長を前提としている、生産人口に比例する社会
生産人口を上げるとGDPが上がると国家が掲げている(実際にはそうではなくて、そう思っているだけ、そういうシステムを作り上げているだけなのでは)
④お金という指標を用いて期待値を定量化できる
⑤資本が資本を産む構造
⑥OPシステムなどの土台として機能していて、制度や変更可能なアプリケーションではない
この制度は導入可能、移管可能なものとして生きているが、勘違いなのではないか?
アングロサクソンなどの特殊な文化であり、そもそもそれはアメリカやイギリスなどにしか機能しないのではないか。
日本には、資本主義と民主主義のハイブリットで日本お独自の文化と融合して生きてるのではないか。
世界がいう本当の意味での資本主義はアメリカヤイギリスにしかないのではないか。
大型アップデートの時代とは
6つの構造を変えようとする動きが大型アップデートの時代と捉えている。
市場経済を中心にしている現在だが、そうではではない振る舞いも出てきている。どう包摂していくか。
ソーシャルインパクト投資など少しづつ外れているものも出てきている。
儲かるではないものに少しづつ投資もされ始めている。
資本主義の特徴から生まれる課題
儲けたいという気持ちは、資本主義以前にもあるため、資本主義の考え方ではない。
しかし、その気持ちは①②④と合わさって、お金に結びつく仕組みとなった。それにより、お金というインセンティブのみが乗っかってくる。
例)事業の拡大が、お金などの資本が増え、それが拡大につながるなど
他にも
・環境問題に悪いことが儲からない→企業の利益につながらない→対応しない
・③のシステムによって先進国であればあるほど、少子化が進んでいて、生産人口の比例に追いついていない
・資本を持っている人とそうではない人の格差
という課題がある。
これらは改善できる。
感想・地方に人口を増やす手立ては資本主義がアップデートされた時?
点ではなくて線で歴史から捉え直した時に、今あるGDP成長が国家の成長につながる、持続可能な社会など当たり前だと思って使っていた言葉が、実は資本主義の中で生まれたシステムなのではないかということにハッとさせられた。
富が富を呼ぶというのはまさに資本主義の典型で、私が言いたかった「おかながなければみんな幸せになるのではないか」という考え方は、
それがお金という一つの指標に縛られているせいで、それ以外の例えば人同士の交流や助け合いなどといった、ある意味「人間らしい生きていくのに不可欠な繋がりが失われていくのではないか」という一つの危機感を感じているのと気付かされた。
地方出身の私にとって、人と人とのつながりは当たり前で、人の温かさがなくなってしまうのはなんだか虚しいことだなと感じる。
富が富を産む構造が、都市の人口集中にもつながっている。加速すれば、限界集落は増えて、地方の文化も知らないうちになくなり始める。
少しづつアップデートされ始めている資本主義の構造がもっと大きく拡大されて、お金以外の資本に投資される時代が主流になれば、環境問題も然り地域文化の存続へも繋げることができるのではないか。
そして、その先に誰もが自分らしく、住みたい場所で豊かに暮らせる、そんな未来を目指して、資本主義のアップデートを私もしていきたいと思った。
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