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将来の夢なんて聞かないで

先日とある企業の説明会に参加した。

とにかく熱い、熱すぎた。

そこはベンチャー企業で『やりたいことは自由と責任をワンセットに、やってみろ!』というスタンスの企業だったので、夢がない私はただ圧倒されるだけだった。


企業の方のお話の中で、

大手企業でベンチャーな生き方をすることだってできるし、反対にベンチャー企業に就いてベンチャーな生き方をしないことも出来る。

という話があった。


受け取り方かもしれないが、前向きで夢を持っていて主体的に動けるニンゲン以外は、どこに行ったって廃れるぞ。と言われている気がした。

夢なんて元から持ってなくてもいい、社会に出てから見つけても全然いいと思う。なんてことも話してはいたが、全体を通して考えるとそんな言葉 単なる建前なのではないかと感じてしまった。


説明会の最中、私の頭をよぎったのは中学の頃にした兄との喧嘩だった。


やりたいことやなりたいものなど何ひとつ無いまま受験勉強を始めていた私に、兄はおかしいと言った。

中学三年にもなって、夢もないのか。

自分と向き合ってないだけではないか。

だから頑張れていないんだ。

つまり、

「夢ぐらい、普通ならあるでしょ」

ということだった。

家族で外食をしていた際に起きた喧嘩だった。

大粒の涙を流し、どうにか食事を進めながら、こんなにも味って無くなるんだ。と思ったことを、はっきりと覚えている。

兄は、幼い頃のふとしたきっかけで夢を見つけていて、それから専門学校へ進み、今現在、無事夢を叶え働いている。

素敵なことだと思う。

夢があるということ、夢に向かって進んでゆけること、どれも全部羨ましい。

母は、兄はきっかけが幼い頃にあったってだけで、あなたにもきっかけが突然来るものよ。となだめてくれた。

そうであってほしい。

兄のように、なりたい職業に就いてキラキラ働いている社会人は、たくさんいるのだろうか。

そんな素敵な社会人になれるのだろうか。

はっとした…

説明会の最中だった。

やりたいことをさせてくれる会社。

いつか出会うかもしれないきっかけに出会った時、身動きが取れる会社。

素敵だと思う反面、今までと同じで夢を見つけることなく、ただ過ごしてしまうのではないか、いわゆるベンチャー企業で廃れるニンゲンになってしまうのではないか、という不安もある。


ここまで書くのに、実は5日程 時間が掛かっている。

説明会当日に思いを書き連ね、苦しくなって下書き行き…

それからちょくちょく書いていくうちに、なんだか整理されてきている気がする。

説明会の翌日に、次回の選考の日程調整についての電話が掛かってきたが、迷っているので時間を下さい。と言って電話を切った。

こんなにも悩むのなら、選考を辞退した方がいいかもしれない。という思いもあった。

そんな思いを口にすると、

真剣な証拠だよ。 と言ってくれる人もいた。

次の選考は、面接。

迷ってることも、不安を抱えていることも、全て話してしまえばいい。とも言ってくれた。


決めた。


ぶつけるだけぶつけてみる。

いつか、夢に向かって頑張る自分に出会いたい。

夢を諦めないぞ!と、ワクワクしてみたい。

その気持ちをぶつけることにする。

だらだらと5日もかけて書いてしまったが、

次は面接後に 書くことにしよう。

どうなったっていい、興味を持った企業だから徹底的に真正面から向かってやる。

とにかく、がむしゃらに生きよう。


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2018-04-24 18:38


そう、これは私が2018年に書いたブログ。

これっきり更新をしなくなったブログの記事。

掘り起こしてみた今は

社会人3年目。


世の状況が状況だが、今は楽しくゆる~く、呼吸のしやすい環境で働いている。ベンチャーで心が死ななくてよかったなと思っている。


私は死んでしまいそうだから。

穏やかな職場を選べてよかった。



就活生だった私、お疲れ様。



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