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サブカル大蔵経 日本編

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2020年11月の記事一覧

サブカル大蔵経361櫛野展正『アウトサイドで生きている』(タバブックス)

この本を読んで、私の生活で変化したことがあります。忍者ぶきみ丸のYouTubeのチャンネル登録…

永江雅邦
3年前
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サブカル大蔵経359半村良『産霊山秘録』(祥伝社ノンポシェット)

「麒麟がくる」を観ていると、半村良の本書を思い出します。光秀の真の姿。 〈ヒ〉の一族の時…

永江雅邦
3年前
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サブカル大蔵経360山田風太郎『山田風太郎傑作大全18 魔軍の通過』(廣済堂文庫)

 幕末期水戸藩の内乱・天狗党の乱を丁寧に追い綴った大傑作。これを超える悲惨でおそろしい作…

永江雅邦
3年前
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サブカル大蔵経358有馬尚経『屯田兵とは何か』(幻冬舎)

北海道の開拓者〈屯田兵〉。教科書にも掲載。歴史のない北海道の最初の1ページ。みたいに思っ…

永江雅邦
3年前
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サブカル大蔵経355佐竹大心『性の冒険者たち』(新潮OH!文庫)

新潮OH!文庫、懐かしい。 いいラインナップだったのに…。新潮45といい、新潮のノンフィクシ…

永江雅邦
3年前
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サブカル大蔵経353三田誠広『僕って何』(河出文庫)

生まれて初めて読んだ小説です。高1の時同級生の佐々木君に借りたまま今に至ります。数年前、…

永江雅邦
3年前
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サブカル大蔵経347スズキナオ/パリッコ『椅子さえあればどこでも酒場 チェアリング入門』(Pヴァイン)

〈座ること〉には、仏教と縁を感じます。チェアリングこそ、仏滅2500年後に現れた本来の仏教へのお導きかもしれません。〈酒の穴〉のお二人は、手塚治虫『ブッダ』のサーリプッタとモッガラーナのコンビのように私たちを目覚めさせてくれる。 【ナオ】椅子を置いて最初に座るとき、毎度びっくりしますよね。あれ?こんなに立って見ている景色と違うんだっけ!?みたいな。 【パリ】お尻が椅子に着く寸前と、座り切った瞬間の落差がすごい。椅子マジック。【ナオ】一瞬で顔つきが変わりますよ。視線も遠くなる

サブカル大蔵経346夏目漱石『坊っちゃん』(角川文庫)

坊ちゃんの謎…。 初めて今回通して読んでみたが…。 あんな性格も口も悪い暴力的な主人公は…

永江雅邦
3年前
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サブカル大蔵経344鷲田清一『じぶん…この不思議な存在』(講談社現代新書)

なんとなく自分がこの体の皮膚の内側にあると思い込んでいる。p.48  学生の頃はじめて本書を…

永江雅邦
3年前
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サブカル大蔵経343姜尚中『オリエンタリズムの彼方へ』(岩波現代文庫)

東洋史学は、日本の近代化がオリエンタリズムを伴わざるをえない歪んだ構図を最も凝縮した形で…

永江雅邦
3年前
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サブカル大蔵経339藤島大『知と熱』(文春文庫)

ラグビーは、学生の頃、ある小説を読んでから、なんとなくずっと気になっていました。今それを…

永江雅邦
3年前
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サブカル大蔵経340玉木正之/ロバート・ホワイティング『ベースボールと野球道』(講談…

本来ベースボールは内野も芝生の上で行われる。/草競馬、草野球、在野、下野、と、日本ではベ…

永江雅邦
3年前
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サブカル大蔵経341中村雄二郎『術語集Ⅱ』(岩波新書)

日常に入り込んでいることばを中村雄二郎さんが丁寧に確認していく本書。再読して今回は特に医…

永江雅邦
3年前
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サブカル大蔵経342中村桂子『ゲノムが語る生命』(集英社新書)

16年前に発刊された本書を再読してみて、昨今のコロナと学術会議問題が繋がっていることを予見されていたような…。 生命科学研究の世界も今や研究成果を科学技術として活用し、薬の開発などにつなげて経済の活性化に役立たせることが最大の目標のようになりつつあり、しかもそこでの経済とは、まさに金融経済であることを考えると、「人間は生き物です」ではなく「人体は株価を上げる宝の入ったお蔵です」ということが当たり前になりかねないという気がするのです。p.8  この危惧が、えげつないくらいに