伊月こうき

ぬーん 🔹🔸🔹🔸🔹🔸🔹🔸🔹🔸🔹 拙い文章で背伸びしたりしなかったり。

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  • 脳みそのなかみ

    なんでもないこと。

記事一覧

幸せな夢

穏やかな世界入口に、低い段差がある。 その段差をまたいでドアをくぐると、 そこには現実から切り取られたような 小さな世界があった。 暖かな照明と仄かな木の香り。 お…

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影を揺らす。

暑い。 気付いたら日差しがこんなにも強くて、 少しでも逃げたくて広い影に飛び込む。 風はまだ少し涼しくて、 滲んだ汗を冷ましていく。 真っ白な雲に濃い灰の影を落…

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熟れぬまま

嫌い 嫌いに囲まれて いつか埋もれてしまいそうで 好きを増やそうと頑張って 息をしてるかも分からなくなる 見ないで欲しいのと 認めて欲しいのが 矛盾して戸愚呂を…

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もうすぐ

この頃段々と暖かくなってきて、 そうすると少し心が弾む。 実は伊月さん春が1番好きなんだ。 #みんなでつくる春アルバム

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雨の匂い

目が覚めて、スマホで時間を確認する 夜更かしした次の日は、大概昼に目が覚める 窓の外から聞こえる音 タイヤが道路をなぞる音 コンクリートの凸凹に閉じ込められた雨…

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幸せな夢

幸せな夢

穏やかな世界入口に、低い段差がある。
その段差をまたいでドアをくぐると、
そこには現実から切り取られたような
小さな世界があった。

暖かな照明と仄かな木の香り。
お客人と店員さんの優しい話し声。
遠くで鳴る穏やかなBGM。
食器を洗う音がすぐ側に聴こえる。
小さなメニュー表。
数は多くはないが、温かみがある。
どれも拘って作られているのだろう。
紙の擦れる音まで耳の奥に届く、
そんな穏やかな夢の

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影を揺らす。

影を揺らす。

暑い。

気付いたら日差しがこんなにも強くて、

少しでも逃げたくて広い影に飛び込む。

風はまだ少し涼しくて、

滲んだ汗を冷ましていく。

真っ白な雲に濃い灰の影を落とす太陽は、

真っ黒なローファーをジリジリと焼く。

眩しい世界の

この愛おしい瞬間を

瓶の中に入れてとっておけたらいいのに。

熟れぬまま

熟れぬまま

嫌い 嫌いに囲まれて

いつか埋もれてしまいそうで

好きを増やそうと頑張って

息をしてるかも分からなくなる

見ないで欲しいのと

認めて欲しいのが

矛盾して戸愚呂を巻いている

恋に恋して憧れて

だけど人を知るのが怖くて

愛する勇気はないけれど

愛して欲しいなんて我儘を抱える

時間だけが過ぎていく

熟れぬまま落ちてしまいそうだ

もうすぐ

もうすぐ

この頃段々と暖かくなってきて、

そうすると少し心が弾む。

実は伊月さん春が1番好きなんだ。
#みんなでつくる春アルバム

雨の匂い

雨の匂い

目が覚めて、スマホで時間を確認する

夜更かしした次の日は、大概昼に目が覚める

窓の外から聞こえる音

タイヤが道路をなぞる音

コンクリートの凸凹に閉じ込められた雨水が細かく跳ねて遊ぶ音

雨だ。

湿っぽいのは嫌い?

伊月はそうでも無いよ。

雨の匂いって、なんかいいよね。

雨の音って、なんかいいよね。

なんでかって言うと分からないけど、

“なんかいい”

で世界は溢れてるんだなって

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