繊細チンピラが、思考の歪みを整えてハッピーになるまで。#はじめに
私には、幸せを感じる力がない。
いつからか、そんなふうに思うようになりました。
「大切な人が隣で笑っていれば幸せ」という人もいるでしょう。でも、私はそれだけでは満足できません。
好きな人・大切な人が自分の近くにいて、自分も大切にされて、十分に恵まれているはずなのにまだアレも欲しいコレも欲しい、もっとこうして欲しい。みっともないほどに、欲深い人間なんです。
なにをしても、なにを手に入れても、なんとなく満たされない。なにか足りない。
その「なにか」がなんなのか、自分でも分からないから見つけられないし、満たされている人が羨ましくてたまらない。
こういった感情はなにも珍しいことではなく、些細な幸せを噛み締められる人がいる反面、私のようにぼんやりとした不満を抱えている人も、きっと多いことでしょう。
ここ数年、ネット上で見ず知らずの他人に噛み付く人をよく見かけるようになりました。
「犬って可愛いよね!」という人に「じゃあ猫は可愛くないんですか?!」といわゆるク〇リプを飛ばす繊細チンピラがいますが、残念ながら私は、そう言いたくなる人の気持ちも分かってしまうんです。
誰にも攻撃されていないのに、勝手に攻撃されたように感じてしまう。
誰にも見下されていないのに、見下された気持ちになってしまう。
否定されてなんかいないのに、否定されたと感じてしまう。
満たされていない人は、他人の言動の行間にありもしない事実を勝手に深読みして、勝手に怒り出してしまいます。
自分は悪くない、自分は正しいのだと認めてほしくて、自分を正当化して守るために人を傷付けてしまうこともあります。私もそうです。
誰も悪くないのに、歪んだものの見方、ねじれた思考のせいで、自分で自分をどんどん不幸にしてしまう。
この思考を変えない限り、私はなにを成し遂げても、人からなにを与えてもらっても心から「幸せだ」とは感じられない。
そう気がつき、思考の歪みを整えるマガジンを書こうと決めました。
「正す」「治す」と考えてしまうとがんじがらめになって、また新たな歪みを生んでしまう恐れがあるので、あえて治すのではなく「整える」を目標とします。
とはいっても、私はカウンセラーでも心理学者でもありません。
あくまで自己流ですが、次の3つの手順で自分としっかり向き合い、考え方・捉え方の「クセ」をほぐしていこうと思います。
思考の歪みは、過去の経験が大きく影響していると、私は思っています。
それはハッキリと認識があるものだったり、無意識のものだったりさまざまですが、このマガジンでは「無意識のコンプレックス」も見付けていくのが目標です。
歪みというものは、無意識領域にこそこびり付いているはずだから。
マガジン連載を続けるにあたって、読んでくださっている皆さんに、先にお伝えしておきたいことがあります。
これから過去の話がたくさん出てきますが、私は決して不幸自慢をしたいわけでも、「お前のせいだ!」と誰かを責めたいわけでもありません。
過去の出来ごとから歪みの原因を見付けて、自分の中で消化していきたい。それだけです。
私の家族や友人・知人は、私のSNSなどをマメに読んでくれる人が多いので、目に触れた歳に「私のせいかな」とご気分を害されないように、予めお伝えしておきます。
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