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人生は「いつか」ではなく「いま」の積み重ね。今日始めよう。

起業するためには、すごいビジョンがあって、豊富なビジネス経験、さらにはMBA(経営学修士)をもっていなければならないと考えている人は多い。
彼らは、ビジネスというのはそう簡単に始められるものではないと心の底から信じ込んでいて、法律から会計、戦略、マーケティング、ファイナンスまで、なにからなにまで完璧に覚えてから始めようとする。

でもそんな風にすべてをやることはできないし、またその必要もない。
ビジネスなんでそんなに難しいものではないのだ。なにかを渡してそれにお金を払ってくれる人が1人でもいれば、それがビジネスなのだ。

起業したいとは思っているが、なかなか踏み切れないでいる人たちには共通する要素があり、大体がつぎの2つのパターンに分けられる。
①いつかは、独立したいが自分にはビジョンやアイデアが無いと思いこんでいるタイプ。
②アイデアはあるがそれが本当にうまくいくかどうか確認できていないから起業に踏み切れないと思いこんでいるタイプ。

いずれにしても、この2つのパターンの呪縛からは早く逃れることが重要だ。

アメリカの起業専門誌の「最も成功した未公開新興企業」に関する調査によると、起業して自分の会社を成長させることに成功した500社の創業者のうち、88%が「ありきたりなアイデアを『例外的に」実行したこと」を自らの成功要因として上げている。
「非常にユニークな商品を持っていたこと」を成功要因としてあげた創業者はわずか12%だった。

さらに彼らの多くは起業した分野で豊富な実務経験を持っていたわけでもないこと。それどころか、約40%の創業者が起業した分野では全く経験を持っていなかったということが判明した。
彼らは素人同然に事業を始め、仕事を通じて同業者を圧倒する技量を身につけていったわけである。さらにいえば、比較的金額が大きく特注サービスの余地が大きい商品市場で、同業者鎧も遥かに熱心に顧客のことを考えて商売すれば、素人同然であってもビジネスを始め、そして大きくすることができるということだ。

ビジョンなど持っていなくても起業はできるし、ありきたりのアイデアで事業を始めてからしばらく考えているうちに、結果としていいアイデアが生まれてくるものなのだ。
また、未来はそもそも予測などできないものなのだ。起業家精神というのはこうした曖昧で白黒はっきりしない世界を進む力のことだ。
起業家の原動力になっているのは「思い」や「情熱」であって、それは理屈ではないのである。
理屈ではないから、もとから彼らはアイデアなんて関係ないと思っているし、未来などこれから作ればいいから、そもそも予測する必要もないと思っている。
なにより、彼らには自分にはそれをやることが不可能だと思ってないフシがある。
お金がなくても惨めじゃないし、失敗してもすぐに立ち直れるし、「俺にはなにかでかいことができるんじゃないか」という根拠のない自信に満ち溢れている。

周りの人から「あなたはどうかしている」と言われたのだとしたら、逆に起業家としてはいい線をいっている証拠だろう。

芸の肥やしになるように、いつか成功するように、いま、たくさんの失敗と挫折を経験することもいいのではないだろうか。
もし起業に本当に興味があるのなら、「あなたはなぜ今日からベンチャーを始めないのですか?」と聞かれる前に、今日起業してみよう。

ベンチャー投資家のロジャー・マクナミーは起業のタイミングについてこう言っている。
『スタートアップ(起業)すること以外なにも思いつかないのなら、
スタートアップせよ』

未来を切り開くための5ステップー起業を目指す君たちへーより

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