フォローしませんか?
シェア
工藤吉生📘沼の夢
2017年9月2日 18:37
「パワーでかじる」自転車を漕いでる足が二本ともはずかしくなるぴかぴかの朝予報では雨だけれども降ってくる気がしない昼に青いガム踏むヘッドライトは二つの目だと思うとき肛門ふたつの生き物知らず自動車の中に置かれたティッシュ箱にはなれないよオレは酔うから小走りをやめてはじめてまたやめるおばあさんに何回も追いつくポスターに描かれた空き巣がどう見ても泉谷しげるだ春夏秋冬ゆず・レモン
2017年8月4日 12:01
「ひしゃげた気分」バスケットボールを持たぬバスケットボール選手がレジを通った記入済アンケート用紙が落ちている来店理由は「気分」だというメーデーのシュプレヒコールはオレの行くほうへと同じ速さで動くオレよりも微妙に遅い歩行者を追い抜くためのスピードアップイメージは実物よりもきれいだなひしゃげたえびフィレオで手を汚すポケットに手を入れている全身を入れられるならそうするだろう中
2017年4月3日 18:07
誰も見てなければ頬にある肉を動かしてみるまだ笑えるよモンテスキュー、よかったな女子高生がさっきお前のこと言ってたぞほう、犬の服が光っていることで安全性が高まっている!一口をかじったら具がみんな出てやがて具のないオレのバーガーなめんなよぶちかますぞと頑丈な壁を背中でズンと押しやる歩道橋の上で出くわす細長い影の誰でもどうだっていいリセッシュの隣に置いたファブリーズ仲の良くない夫
2017年2月2日 14:00
「無音」登校の中学生がわめき立つ「今日って席替えじゃん!」そりゃいいなうすあおく追いかける者逃げる者蝶の世界に食い逃げあるかつらすぎて笑っちゃうよというふうに朝の車道を枯葉ふらつく通販のサイト見ている妹の背中しなやかアニマルに似るケーキ屋のケーキをおいしく見せるのは下からの白い照明とみた厨房から客の様子を知るための窓であろうかタオルが見えるスーパーを出れば夜空の冷え込み
2017年1月1日 16:08
ひとすじの飛行機雲がのびてゆき秋のあおぞら完全となる警官が近づいてきてオレの持つ夢想とびちる日暮れの街に暮れかけの芝生に犬と飼い主はとどまっている時間とともに日の沈むほうへ歩いて太陽のスパートにあう 秋のはじまり内側の疲れほぐしている道を簡易トイレは運ばれてゆく帯分数は習う必要ないという意見も載ってこども新聞光源のせいで三つの影を持つ自分に慣れて中年になる
2016年10月2日 12:19
灰色とにぶい緑の取り合わせを良いと思った帰りの道でトラックに積まれた土砂をまじまじと見て納得に似た胸の内とりたてて急ぐ用事のない道のうしろから鳴る濃いクラクション真似をしているのではなく平凡なオレの出しうる全力の声とりあえず「だって」と言ってみたものの特に言い訳できることなし絶対に猫はインターネットでは非難されない エサをあげます「しね」とのみ書かれた『お客様の声』事務所に
2016年8月31日 23:59
もう五月なんて言ってるうちにもう六月なんて言ってるうちにひげそりのひりひりとして今日一日耐える痛みのまずは一つ目くもりぞら ここから今日が始まるというんじゃ先が思いやられるよく見てはいないがきっと犬だった繋がれて四つ足のハアハア工藤さんは何を食べてもおいしいと言う、ってだってそうなんだもの 孫どころか子も妻もなく取り出した定規で背中がしがしと掻く眠ったと思った人が起きてい
2016年4月2日 22:43
新年と思えば実にそのような空気でもあり水でもあるよ動いてる列車のなかを歩いてるおばあさん猛吹雪の車窓琴の音に雰囲気ひらく店内のテケテケテケテンにオレはなじまずビッグマックほどのサイズの赤ちゃんの頭部が動く 見れば目が合うかなたよりジグソーこぼれ現代の一兆ピースに生き埋めの君おめん屋におめんはならぶ ドラえもん・仮面ライダー・オレ・お母さんオレの持つ中心のその中心にぐっと入っ
2016年3月4日 20:23
鳴き声が省略形のこの犬を ゥ ゥ 真似したくなる ゥ ゥ だいこんもじょうずにそらをとんだならもたらすだろう恐怖トラウマ6人の億万長者が出たという売場の6人 誰も知らないカモを見る 今押されたらこの池に落下することなども気にしてカモが二羽いてここで写メ。カモが二羽さらに来て四羽になって写メ。毛づくろいしている池のカモからの絶え間なく出続ける波紋だまっすぐな木とかたむいて生え