「未来」2017年1月号

ひとすじの飛行機雲がのびてゆき秋のあおぞら完全となる


警官が近づいてきてオレの持つ夢想とびちる日暮れの街に


暮れかけの芝生に犬と飼い主はとどまっている時間とともに


日の沈むほうへ歩いて太陽のスパートにあう 秋のはじまり


内側の疲れほぐしている道を簡易トイレは運ばれてゆく


帯分数は習う必要ないという意見も載ってこども新聞


光源のせいで三つの影を持つ自分に慣れて中年になる

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