■「傾聴」という単語がもたらす罠

「女性は聞くだけでいいんでしょ?」

そんなわけないでしょ!!!!!!!!!!

聞いてほしい時もある。
共感してほしい時もある。
解決してほしい時もある。
アドバイスが欲しい時もある。
叱ってほしい時もある。

だいたい
「聞くだけでいいんでしょ?」
みたいなマインドで接する人に対しては
「なんか聞き流されている」
という感情しかわいてきません。

時と。場合と。相手との関係性と。
様々な要因で揺れ動き、話をしている最中でも変わることがあるのが人間の心理です。
それを上っ面だけをとらまえて
「コーチングは質問すればいいんでしょ?」
「傾聴は聞くだけでいいんでしょ?」
それが一番怖いんです。

結局、相手のことなんか何も考えていない。
過度な一般化で「全ての人はこうすればこうなる」というスキルテクニックだけにしか目が向いていない典型的な例です。
傾聴という単語。
コーチングという単語。
単語にしてしまうことでその意味を極めて限定的にしてしまい、本質が見えなくなってしまう。
そこに怖さを感じています。

研修講師も、もっともっともっと!
スキルテクニックだけではなく本質を伝える努力をしていかなければならないと感じています。

大切なのは
『相手のことをわかろうとする気持ち』
相手は何を求めてるんだろう?
相手はどんなことで悩んで苦しんでいるんだろう?
相手のココロに寄り添おうとするマインドがなかりせば、傾聴っぽいアプローチも、コーチングっぽいアプローチも、全て逆効果になってしまうのです。

スキルテクニックを使って「相手をなんとかしてやろう」とする前に、相手の方の顔、ちゃんと見えてますか?

※個人的には「相手のことが『わかっている』」は危険だと考えています。これについてはまた後日。。。

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