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休日BLOG VOL10

ここ数日、トイレに行きたくなり5時や6時に目が覚める。暑さから沢山飲んで、涼しい部屋で眠るせいだ。
この日曜日は、ショッピングモールに彼と行く予定を立てていたけれど、寝ぼけ眼でトイレの窓を開けると、ザーザー降りの雨。雨の日に島を出るのは億劫で気が引けてしまう。島を出ると大荷物を担いで帰ってくることになるだろうし、そこに煩わしい雨が加わることを想像すると、気が引けるというか気が滅入る。
以前の休日BLOGで、梅雨が明けたと勝手に解釈して書いたが(そう思うくらいの夏の晴天と蒸し暑さだった)、梅雨はまだ辛抱強く滞在しているようで、7月も中旬なのに、こんなに雨降りだったかと首を傾げてしまう。

【8:00〜11:00】
8時に起きてYouTubeの街録chを見たり、昨日から読み始めたスプートニクの恋を読み進める。久しぶりの村上春樹の言葉は、比喩表現が的確でいて、表現が洒落ていて感嘆してしまう。
ザーザー降りの曇り空は、何時か分からない明るさと、体にまとわりつく湿度で気持ちの悪い天気で、昨日サボったお風呂にも入らないといけないのに、起き上がる気も起きず11時まで本と携帯を交互に見やって時間を過ごした。
隣で寝息を立てて眠る彼の今日の寝言は、「ええやん、シンプルで可愛いじゃん。俺もシンプルにしようかなぁ」だった。毎度、はっきりといつもより柔らかな口調で寝言をちゃんと言う彼。その夢の相手は私であろうと勝手に解釈しておいた方が幸せで、恋人同士のある程度のことは、勝手に幸せな方に解釈して、自己完結した方が面倒なことにならずにやり過ごせると学んだ。
家はベッドの真上にクーラーがあり、壁側が彼だったのだけれど、暑がりの彼と寒がりの私はつい最近、眠る場所を交換した。壁側の真下よりもほんの数十㎝離れただけでも、風当たりは全然違う。


【11:00〜15:00】
島は11時になると、島をモチーフに作られた歌がチャイムのように流れるのがお決まり。この音楽を機に、湿度を吸い込んだ体を起こしてシャワーを浴びた。
こんな大雨の日は、読書とAmazon primeに限り、お気に入りの黄緑のソファで座ったり、体を丸めて寝そべりながら逃避行を楽しんだ。
冷凍しておいた手作り食パンに卵を乗せたのと、見切りで貰った野菜揚げでお昼ごはんは簡単に済ませた。


「おおかみこどもの雨と雪」を観たのだけれど、はな(お母さん)の生きる強さに、島暮らしの私は感銘を受けて、それが心に残った。
・子供を病院に連れて行けないことから本で知識        を得る(というか、自宅出産する)。
・人里離れた病院も学校も車で30分の廃屋を自分の手で再生させ、開墾する。
・決して焦らずに今を生きていて、おおかみこどもを尊重している。
DVDが欲しくなったし、人生のターニングポイントで見返したい。

ホームベーカリーの付属のレシピと、電子レンジの取扱説明書に載っているパンのレシピを睨めっこしながら、A4用紙にまとめる。それをキッチンに貼っておけば、いちいちページを捲る手間が省けるので、ストレスもなく時短。分量を暗記できるほどの頭は持ち合わせていないし、作るのは日常生活で食す食パンとロールパンくらいで十分だと思っているし、パン職人になる訳でも、沢山のパンの種類を作る訳でもなく、普段の食生活の小さな楽しみとしてのパン作りを大切にしたいので、2種類で満足している。

【16:00〜18:00】
夕方になって晴れてきたし、小腹も空いてきたので、商店にお菓子とカップ麺を買いに行く。そしたら地区の農家さんの作った桃が2個で200円で売られていて、迷わず購入。
《好きな果物ランキング》
1. 桃  2. 西瓜  3. バナナ
なので、突然小さな幸せが目に入って来て嬉しくなった。島で桃を作っている方がいるとは初耳で、一軒しかないらしいのだけれど、明日の楽しみができた。

食糧を買い込んだあとのドライブは、大雨のあとの晴天のなか。森も雨水と湿気を吸い込んで、みずみずしさを携えていて、車窓からあたる風が気持ちがよかった。海がキラキラしていて、波がどこからやって来るのかをぼんやり考えたり、わたあめが食べたくなったりしながら、車から降りて黄昏た。



私にとって海は救いで、癒しで、生活の一部で、舐めると当たり前に塩辛い。島の道は数十周、数百周としたって見飽きることはないから。

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