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『仕事』とは。社会人6年目が思う今。

社会人6年目となった私はすでにもう3社目の会社にいる。世間的に見て、転職が普通になった世の中だからこそ、周りの人からはそこまで何も思われないだろう…と思いたい。

小学校から大学まで、公立の学校で平凡な人生を歩んできた。

大学4年になり、別にやりたいことも無く、なんとなく就活をしていたその辺の大学生だった。

夢も希望も無い大学生は、どんな進路に進むべきかも対して考えてなんかいない。そのせいもあって、手当たり次第とりあえず色んな業種業界の企業を受けた。

世の中にはこんなに会社があるんだ、と感じたあの驚きは今でも覚えている。


大学4年の夏、最終的に複数内定を獲得し、16年新卒として金融系の一般企業に入社した。総合職として、待遇も悪くない、ごく普通のOLになった。


学生の時は「早く仕事をしたい」と思い、大学院に進む周りの子がほぼ大半の中、私は就職の道を選んだ。

まぁ正直、専門的な勉強を大学院に進んでまでやりたいとは思わなかったのが本音。理系としての道を捨て、普通の一般企業に「営業」として雇われた。


今思い返しても、社会人1年目=新卒は誰でも辛い時期だろう。

いきなり学生のゆるい時間から、時間に縛られた社会人になるのは、木につかまって寝ていたなまけものを、たたき起こして労働させているのと同じくらいだと思っている。

朝起きて、電車に乗って、会社に行く。

そんな日々を週5日も繰り返し、気づくと土日は一瞬ですぎ、また月曜日の電車に飛び乗っている。


学生の頃に思っていた社会人は、想像の中の社会人で、本当の社会人はこういう世界なんだ…と。

営業職として、お客さんと話をしたり、そのに行けることは楽しかった。自分が何か案件をこなすことでの達成感は、営業にしか感じれない楽しさだったと今でもその感覚を覚えている。


なんとか3年間、新卒の会社でやり過ごした私は「もっと外の世界を知りたい」と思い、転職サイトを登録してはぽつぽつと転職活動をした。


そうきっと、あの時はただその会社から逃げたかっただけなのかもしれない。


社会人4年目になる春、私は2社目の新しい会社に居た。そこは全く環境もやり方も違う、IT企業。いわゆるベンチャー寄りな企業を選んでみた。新卒とは違って、すぐに営業としての仕事をこなす日々。すごく忙しかった。びっくりするくらい、社会人としての時間が過ぎていく速さを感じた。残業も多く、月から金までは一瞬。土日なんて、また秒のごとく過ぎていった。

2社目に入って思ったことは、自分の頭の中で何かあるごとに1社目と比較をしてしまうことだった。

別に比べたって、全く業種業界も、やってることも違う会社なんだから意味はないのに。

また気付くと私は、転職サイトを漁っていた。

初めての転職の時は、いわゆる転職エージェントに相談したり、面談をしてもらったり、書類の添削など色々やってもらった。でも結局は、内定を勝ち得るのは自分の面接での発言だと思っている私は、今回の転職はひとりでに行った。


転職サイトを見ていると、大学4年の時の様に「あぁこんな会社があるんだな」という新鮮な気持ちになる。


2社目を2年で終えた私は、現在3社目の会社に居る。

営業としての仕事に疲れてしまった自分は、今全く別の職種に就いた。いわゆる事務的な仕事。月末に数字に追われていた営業としての時間が懐かしい。

同じ毎日を繰り返す中で、ふと思った。

『仕事とは。』


東京の都会で、何も変わらない毎日を過ごす自分以外のOLは、どんなことを思って仕事を続けているのだろう。世の中には、会社に行くことだけが全てではなく、自分で仕事をしている人や、仕事をしないで属言うニートとして生きている人もいる。

お金を稼ぐために仕事をしているという認識しかない私は、日々の楽しみを見つけることや、日々のちょっとしたことに喜びを感じる人間にならないといけないと思っている。


お金を稼いでも、特に欲しい物も無い。コロナで外に行くことも減り、食べたいものもない。友人と会う機会もほとんどないため、土日はネットに浸る日々。


そんな生活を続けて、と思うのもよくないが、ふとたまに生きる意味を考えてしまう。

「人生、何の為に生きているのではなく、生きていることで何かの為になる」

そう思い、また明日も仕事に向かう自分がいるのだろう。


この迷宮入りの迷路から抜け出す時、私は何を思うのか。


自分の答えにいつか納得できる日が来ることを、願っている。



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