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「しようと思っている」だけだったら一生しない、と気づいた話。

「思ってる」って言葉ありますよね。
あれめっちゃ便利だと思いません?

自分の頭の中では考えがあって隅にでも置いてあるんだけども、ちょっといろいろな事情によってすぐに行動に移せない。例えば、仕事でやらなきゃいけないタスクとか、学校の課題とかに取り掛かる気力がないけど、催促は来てる~みたいな時。そこで「ああ、いまやろうと思ってました」って言えば何となく乗り切れますよね。

だから、語尾に「思ってる」って付けとけば「この人はそういうことを考えていたんだな」っていう選手宣誓になるわけです。SNSとかでもよく「行きたいと思ってる」とか、「やりたいと思ってる」みたいな、「思ってる報告」してる人がいて。海外行きたいとか、楽器やりたいとか、ね。そういう投稿を見て、ああいいな~俺もそういうのやってみたいな~って頭の中で思ってるんですよ。あ、自分でも言っちゃった。


でも私気づいたんです。

「思ってるだけで全然行動に移さない自分」

心の中にいることに。


例えば、趣味。私ギターやってみたいなと思って、暇さえあればAmazonでギターの初心者セットを眺めてるんですけど、一回も買おうとしたことはない。あと、「どっか遊びに行こう!」とか「家に行きたい!」って友達に言われても、「うん~それ俺も思ってた!」って言ってその場を収め、その後全然話を進めようとしない。家に提出しないといけない書類がいろいろ送られてきたりする。すぐ片づければ早いのに、頭の中でやらなきゃと思っているのに、なんかめんどくさくて後回しにしちゃう。

あーこりゃダメだわ。
そりゃ友達の幅も狭まるし
大学の課題も出し忘れ連発するっつの。

元来ね、一人が好きなんですよ。ファミレスも回転寿司も焼肉も映画もライブも大体一人で行っていたから、その気楽さに魅了されておひとり様を長らく極めていたんですね。そのせいか、「誰かと何かをやる」とか「今までにないことをやってみる」みたいなことにいつの間にか抵抗感を持つようになってしまったのかな、と分析してみたりして。

だから、そういう自分の怠け心みたいなものを気持ちを象徴する言葉が「思ってる」なんでしょうね。「思ってる」=「思ってはいるけどめんどくさくてやりたくない」。これ、オブラートに包んだ言葉辞典の「お」の項に書いておいてほしい。


だから、もう辞めます。「思ってる」って言葉を使うのは。これからは「やりたいと思ったから今からやります!!」って誰彼構わず宣言するスタイルにします。「この仕事やってくれた?」って上司から尋ねられたら「はい!!やりたいと思ったので今から倍速でやります!!」って言います。え?え?って上司が戸惑いそうだけど。

だから、そこの諸君!!!手紙を書きたいと思ってる」って言う暇があったらさっさと書けって!!!82円切手貼って出せって!!!想いを伝えろって!!そのひと手間をめんどくさがるのは、人生の経験の幅を一気に狭めるぜぇぇ~~~~っ!!

と思いながら、私は今日も万年筆を手に取り、あるいはパソコンに向かいキーボードを叩いて物語を綴っています。あーあ、きょうも大したオチもなく、書き終わっちゃったぁ。



おしまい。



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