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心鏡の湖 詩集『魚の骨が刺さりまして』

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心鏡の湖の詩をぶっ込むだけのマガジン。俳句を含みます。
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2020年12月の記事一覧

悩み

いつものように風呂場で詩を書いていましたが、最初に書いた「美徳」が保存されずに消失したため、また新しいものを書いてみました。 私の悩み それはもう沢山 挙げればキリがない 宇宙空間に投げ出されるほどに ゴミ処理場のゴミに埋もれるほどに アンチばかりが目につくほどに 悩みが多すぎる だから考えなくなった 私がクレーム対応をしていたならば、 ばっくれ覚悟で家に籠もるさ もし家から追い出されたら、 寒い冬空を眺めるさ 星座は見えないし、月も見えない どんよりとした暗く重い

夜中のなんでもない時間

タイトルで察していただければそれでいいです。いつもの詩ですわ。 静かなはずの夜中に 一際、存在感を放つ部屋 ジーと音を出す蛍光灯 熱風を吹き出すのは電気ストーブ ミストを吹き出すのはペットボトルの加湿器 よくもまあそんな、夜中に演奏会ですか 風呂上がり 私は頭にタオルを巻いて さながらアラブの石油王 無職で財布がすっからかんな私にとっては 何とも皮肉な話でありますが パソコンと睨めっこして キーボードと触れ合い 仕上がるは、この詩だと 下らないと言うなら下らない

偽りの関係

ちょっとイライラしていたため、詩でも書いて気を紛らわせることにしました。どうぞ。 人々は見えない鎖で繋がれている 鎖が見えたとき、人々は繋がっているのだと自覚する 世界は狭く、自分が広くなったと思い込む しかし、それは間違いだ 世界は、人々は、 皆が見えない鎖で繋がれているのだ 鎖で張り巡らされた世界は、 狭くも広くもない 自分が広くなったと思い込んだ人は、欲を求めて、見える鎖を壊そうとする より高みを望もうとする 鎖を壊された人間は、理由がどうであれ、鎖を壊した人間

女声の詩

大抵の人に分からないであろう女声をテーマにして詩を書いていました。詩で読んでみれば、どういう気持ちなのかが理解できるかと思います。 詩の前に余談として。女声を詩ではなく、白けるほど単刀直入に表現すれば、『リッチな独り言』です。面白くないでしょ。これを詩で書くから面白いんです。 心鏡の湖 詩『女声』もうひとりの私が、心の弱い私を慰めてくれた 文章によって、もうひとりの私は生み出され、 過呼吸で倒れる前日の夜でも私のそばにいてくれた ドライブをすれば必ず付いてきてくれて、

短い詩 - うまいこと、空腹

ストックひとつと、先ほど書いたものを。 うまいこと 詩でうまいことを言う前に 生活に埋もれた まずいことを探してみる 午前4時 私の場合は詩なんて考えずに さっさと寝ることだ 夜中の空腹 午前3時に腹が減る ぎゅるり、と どんなにやさぐれていても 身体は正直者だ

冬の部屋

スマホから投稿します。 目が覚める 寒すぎて布団から出られない とりあえずスマホをいじる 正午を知らせるメロディー さらに寒いであろう部屋の外を流れる かすかに隣町のメロディーも聞こえる 布団の中でうずくまり 寝返りを打って やはりスマホをいじる 布団の中は温といが 冬の部屋は寒いまま 別にさ 冬眠を味わいたいわけじゃないのよ

図書館

何となく図書館 別に本が読みたいわけでもなく ずらりと並べられた本 本を読んでいる人々 静かだけれども 意外と落ち着かない 気付くと手に積まれた本 とびきり読みたいわけではないけど それなりに興味のある本 読書席に座るけど 読む手はかなり遅い とりあえず借りてみる 家に帰って読んでみる どうしてこんな本借りたんだっけ *** おまけで書きました。 内向的な性格の人がカフェに行くと落ち着かないというのはありますが、私の場合は図書館でも落ち着かなかったりします。読書

視点に関する詩

今回は父親に怒られて、夕食の味がしなかった腹いせとして、ふたつほど詩ができました。あまり嬉しくないですけどね。 詩『見えない傷』眼鏡をかけていれば 目が悪いのかなと分かる 指に絆創膏でも貼ってあれば 指を怪我したのかなと分かる じゃあ、もしもだけど ガンを患っていたら 心を病ませていたら あなたのことを嫌いだったら あなたは、見えるかな 見えない傷はある 癒えない傷もある あなたと私 見える景色は違うけど 少しでも 一緒の景色が見られたら良いね 詩『知る』サイ

温もり

さて、今日もやって来ました詩の時間。風呂場で考えてました。 温もりが欲しい 幹の沈黙と葉のささやき 太陽と雲のかくれんぼ 顔に吹き付ける風 気まぐれ天気雨 温もりが欲しい 風呂場でつくため息 切らしたシャンプー 髪の毛は旅に出て 排水口で捕まる 温もりが欲しい ナツメ灯の暖色に 出番の早い湯たんぽさん やはりスマホもお供するのか 私は古墳で眠る王のよう 何かとアクセサリーが多い 寂しくなんかない 温もりはいつもそばにあるから 心鏡の湖 *** 解説が長ったらしか

長風呂しすぎて風邪ひきました、心鏡の湖です。女声を出す前に詩を考えていたため載せておきます。テーマは女性らしい「花」です。 花屋に行って花を買い占め 出会う全員に渡すなんてことはできない だが 心にピンクのガーベラを咲かせ 人と振る舞うことはできる ピンクのガーベラの花言葉 それは「感謝」 言葉で伝えることのできない小心者に 花は言葉を届けてくれる 皆で花を渡そう そして詩を書こう じきに 世界は愛で包まれることだろう 心鏡の湖 *** ……恥ずかしくないの

心鏡の湖 詩のスタイル

どうも。マガジンを作成するにあたって、心鏡の湖の詩のスタイルをあらかじめ書いておきたいと思います。 私、心鏡の湖は発達障害(ASD、ADHD)を抱え、ジョブホッパーとなり、労働意欲を失った人間です。ストレスを抱えやすく、半年に1回の頻度で過呼吸で身体が硬直してしまいます。また、二次障害として気分障害になっていて、「働いていた頃よりかは症状が和らいだかな?」程度が現状です。 そのため、私が書く詩は基本的にネガティブであり、言葉の当たりが強くなっています。いわば、教科書には到

誕生

※Evernoteで書いたものをそのままコピペしたものです。 今日も私が生まれる オーナーフローを決めて 女声を喋って 図書館で本を借りて たまに曲を作って こうして、詩を考えてみて まあ心鏡の湖の好きなことだけれども 私の好きなことをすると 私が生まれてくる それでお祝い、お赤飯だ もちろん毎日お赤飯を食べるつもりはない ときに、嫌なことがあって逃げたくなることもある イライラはするし 物事が上手く進まないし 時間の流れは残酷で 気付いたら季節は冬だった、なんて

魚の骨が刺さりまして

※せっかく詩集に名前を付けたのですから、詩を書いてみましょうかね。 魚の骨が刺さりまして 青ざめた おにぎりの具 鮭の骨が喉に刺さる 息はできるがとにかく痛い 涙が出る 焦る 冷や汗が止まらない ひたすら飲み物を飲んで 飲んで 飲んで それでも痛む 痛む つらい 恐怖を感じる 命がもつのかと心配にもなった しばらくして ようやく骨が取れた そのときの私は もうね どんな顔をしていたのかなって 心鏡の湖 *** 10年近く前の実話です。スーパーで買った鮭のおにぎ

大空に

どうも。風呂に入ってスマホを見ていたらイライラしてきたため、風呂上がりで詩を書きました。すぐ思い付くよね。 心鏡の湖 詩『大空に』たくさんの熱気球 みんな飛んでいる 私は地面に立っている 見上げると首が痛む 大空を優雅に飛ぶ鳥たち ドラゴンのような迫力のある雲 みんな飛んでいる 私は地面に立っている 見上げると首が痛む 自分よりも優れた人 楽しく仕事ができている人 なんか良く分からないが人気な人 幸せな人々 みんな飛んでいる 私は地面に立っている 見上げると首が痛む