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心鏡の湖 詩集『魚の骨が刺さりまして』

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心鏡の湖の詩をぶっ込むだけのマガジン。俳句を含みます。
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心鏡の湖 詩のスタイル

どうも。マガジンを作成するにあたって、心鏡の湖の詩のスタイルをあらかじめ書いておきたいと思います。 私、心鏡の湖は発達障害(ASD、ADHD)を抱え、ジョブホッパーとなり、労働意欲を失った人間です。ストレスを抱えやすく、半年に1回の頻度で過呼吸で身体が硬直してしまいます。また、二次障害として気分障害になっていて、「働いていた頃よりかは症状が和らいだかな?」程度が現状です。 そのため、私が書く詩は基本的にネガティブであり、言葉の当たりが強くなっています。いわば、教科書には到

詩 私、バースデー

私の誕生日、バースデー 土用の丑の日、バースデー うなぎを食べられない、バースデー 麦茶を作る、バースデー 花粉と闘う、バースデー 蚊にやられる、バースデー 生活保護、バースデー 嘆きと怒り、バースデー 虚ろ、バースデー 独り、バースデー それでも今、私のバースデー 心鏡の湖 *** 7月30日、心鏡の湖の誕生日です。しかも土用の丑の日と被っているのですね。配信者がこぞってうなぎを食べているところ、自分はいつものカップ焼きそばで済ませました。うなぎはもちろん、ケー

詩 スズムシ

秋の語り部が清涼感を届けにやって来た スズムシ どこで鳴いているのかな? 裏庭かな? やけに近いな、どこかな あれっ? 部屋で鳴いていたよ、すごいね どこからやってきたのだろうね 部屋に来たら、もはや鳴くゴキブリだね 困ったね 心鏡の湖 ここ数日、スズムシがやけにうるさいなと思っていたら部屋にいましたとさ。なんで?

詩 一匹狼 ぬるま湯

一匹狼 夜のほうが性に合う。月とともに輝けるから。 太陽は眩しすぎる。月明かりくらいがちょうどいい。 静寂の中で踊る。明日を忘れるくらいに。 自分を抱きしめる。自分こそが絶対的な愛人なのだと。 傷つきたくない、心の脆い狼。 ひとりでいると輝ける、そんな一匹狼。 ぬるま湯 ヒトはヒトのままだ。これ以上、何を求めるというのか。ヒトより下のなにかに成り下がる必要があるのか。 本やネットなどの情報からは、人生のあり方など見つけられはしない。人生のあり方など、意識的に変えら

詩 存在

風に舞い散る桜の花びらが、けたたましい音を出すスポーツカーにつぶされたとき、私の存在をもつぶしていったような気がした。 頭を抱える。 気づけば夜にめでられ、溺れるように寝るばかり。 私は何を間違えたのだろうか。 鼻からヘドロが出てくるような気分。 *** 疲れているとどうもネガティブになりやすい。 ということで心鏡の湖です。 ニキビ、口内炎、花粉症、胃もたれ。就労移行支援をやめても、すさまじい症状に悩まされる日々であります。やはり障害年金だけでは、現状の私をカバー

210605 今日のプチ短歌

風呂掃除をしたときに感じたカビ臭さで一句。俳句にしては叙情がないということで、引き伸ばして短歌にしてやりました。 黒黴や取れど取れども生え出づる いと妬ましき底力なり 心鏡の湖 特に必要ないとは思うけど解説。 黒黴(黒カビ)は掃除をしてもいずれはまた生えてくる。その強力な生命力を妬ましく思う。カビが仕事に行って金を稼いできてほしいくらいだ。

ケチャップ王国の小説を話ごとに俳句で表現する。

ちまちまと書いていた俳句がようやくまとまったため、簡単に紹介していきます。夜中に俳句を考えるものだから、想像力が高まったことで夢を見る頻度が上がり、ハチに刺されたり、中学時代の彼女(七夕でデートをして、バスケットボールのストラップをもらったという。今はどうしているのかわからない)とイチャイチャしたりしました。睡眠の質が明らかに下がったため、寝る前に俳句を考えないほうが体には良さそうです。 ケチャップ王国の作品はこちら。 111 梅雨から 水溜まり車が混むは

210603 ちょっと俳句

※Evernoteに書いていたノートをそのまま持ってきたものです。 夏の朝徹夜呆れる雀たち 夏の朝うつ伏せスマホ目にはクマ 徹夜したことにフォーカスがあたると、季語の価値を落としてしまい、格式を下げた品のない句になる。俳句にするならば、五感を駆使して、季語の価値を高める。あくまでも季語が主役であって、脇役がでしゃばらないこと。 夏の朝淡い水色障子ごし 夏の朝仕事意気込む車かな 夏の朝晴れても晴れぬ唾溜まり 夏の朝澄み空今日は暑かろう 腰痛を忘れる爺やの盆踊り 夏の昼

【詩】好きな詩

好きな詩を紹介します。 In my free time, just somehow. for whom? for me. 暇なときに、ただなんとなく。 誰のために? 自分のために。 心鏡の湖 自分で考えたんですけどね。 英語ができないため、グーグル翻訳に頼ってみましたが、ニュアンスとしては伝わるかなと思います。短文の場合、英語のほうが締まる気がするのは何故でしょうね。 女声でのメンタルといい、俳句でのメンタルといい、作曲であっても、だいたいのことは主体性があるか

俳句の初心者らしく、書いてみる。

俳句を書くといっても、創作作品から俳句を表現してみるという話なんですがね。暇だし、詩と同じく俳句にも興味があったわけで。 思ったけど、小説書いて、作曲して、詩を書いて、俳句も書くって、なかなかのクリエイターだなあと、自画自賛してみたり。 最新話がR18設定のため、作品自体がR18に変化したというね。別にいいのさ、自分を表現できればたとえ成人向けになろうとも。(むしろそれを望んでいたまである) 現実世界とケチャップ王国のある場所は異なる空間にある(熊の

【詩】静寂に

お風呂の静寂に、ハエが飛ぶ。 カタンカタンと窓の框(かまち)に当たっては、不快な羽音を鳴らし続ける。 寝室の静寂に、蚊が飛ぶ。 寝ている枕元で、血吸いの意気込みを卑しく奏でては、私は溺れたかのように腕を振り回して跳ね起きる。 静寂に潜む悪魔。 今まさに、このとき。 画面の光を浴びる、私たち。

【詩】感性の毒

Twitter眺めていたら体が硬直したため、スマホから。 ここで世界が見えても、触れることはできない。私がいるのは独房で、大きなハエが嫌味のごとく飛び回る。日の光は何も語らず、歯並びは愚痴ばかりこぼす。風呂場に浮いた父親の湯垢を捨てては、空虚な人生だと頭を抱える。目が覚めるごとに老いていく。墓は元気に一歩を踏み出す。

【詩】何もない

何もない あるにはあるが、書くほどのことではない 私にとっては何もない あったらあったで、それはどうでもよかったり、傷ついたりする 退屈が続くと、それはそれでつらい そんなとき ちょっとした時間つぶしとして 自分との静かな対話として 詩を書いてみる それらしいことが書けていればそれでいい 日記や日誌ではないから 誤字も展開の破綻もいいダシになる どれだけ貧しかろうが、苦しかろうが、言葉のコース料理を好きなだけ堪能できる どんな味かはわからないし、味の保証はできない

【詩】お口直し

お口直しに麻酔をしておくよ 痛いのは嫌だもの ティラミスにクロワッサンとかどうかな 幾層にもなっていて見栄えがいい 甘みだけのお菓子だと食べていて疲れるからね 良きも悪きも人生 許すも人の良心 温かい紅茶でも飲んで 満足したら寝ていればいいさ *** 補足 紅茶飲めない それと何でしょうね、しばらくたって詩のスタイルが変わったかと思います。前は理屈っぽさがありましたが、かなり砕けて、感情と語感に寄り添った雰囲気になっているようです。