詩　私、バースデー

私の誕生日、バースデー
土用の丑の日、バースデー
うなぎを食べられない、バースデー

麦茶を作る、バースデー
花粉と闘う、バースデー
蚊にやられる、バースデー

生活保護、バースデー
嘆きと怒り、バースデー
虚ろ、バースデー

独り、バースデー
それでも今、私のバースデー

心鏡の湖

＊＊＊

7月30日、心鏡の湖の誕生日です。しかも土用の丑の日と被っているのですね。配信者がこぞってうなぎを食べているところ、自分はいつものカップ焼きそばで済ませました。うなぎはもちろん、ケーキを買う財力などありません。詩に生活保護というワードを打ち込むあたり、なかなかパンチのある詩となっています。

詩というと、どこか恥ずかしいという印象があるかもしれませんが、自分は恥ずかしいとは思っていません。単純に知人に見られていないというのもありますが、綺麗を装った無駄に明るい詩を書いているわけではないので、恥ずかしいという感情はあまりないのです。もはや取り柄がなさすぎて、詩くらいでしか自分の尊厳を保てないのでね。社会における底辺だからこそできる本気の詩ですよ。

サラリーマン川柳やシルバー川柳に近しいものですが、それよりも形式に囚われない、簡単に書ける、心のままの詩ですね。そんなところです。久しぶりに書いてすっきりしました。