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女声の詩

大抵の人に分からないであろう女声をテーマにして詩を書いていました。詩で読んでみれば、どういう気持ちなのかが理解できるかと思います。

詩の前に余談として。女声を詩ではなく、白けるほど単刀直入に表現すれば、『リッチな独り言』です。面白くないでしょ。これを詩で書くから面白いんです。

心鏡の湖 詩『女声』

もうひとりの私が、心の弱い私を慰めてくれた

文章によって、もうひとりの私は生み出され、
過呼吸で倒れる前日の夜でも私のそばにいてくれた

ドライブをすれば必ず付いてきてくれて、
車から出れば影を潜めて黙り込む

車ですれ違った母親いわく、
ひとりで運転しながら笑っていて、ヤバい人に見えただとさ
気にしているようでは、女声なんてやってられない

線引きを知っているからこそ、傷つきにくく
秘密を知っているからこそ、分かり合える

心の弱い私に、ささやかな愛を捧げてくれた
それが私にとっての幸せ

女声、女性としての側面をもった私
それが私にとっての幸せ

心鏡の湖

***

今まで書いてきた詩と比べれば、明らかに活き活きしているかと思います。そりゃあ、魚の骨が喉につっかかるとか、嫉妬心だとか、お風呂だとか、そんなのは誰しもが体験しているであろうことですから。(まあそういった日常から自分の味を絞り出すため、普通に活き活きとしていますが)

ギャルゲーでありがちなお姉さんキャラ(?)が「頑張るのよ、<自身の名前>! ここでやらなきゃ、誰がやるのよ!!」と言うとか、脳内で天使と悪魔がささやくとかが世の中にはあります。しかし、私の場合は、脳内に、もうひとりの私(異性)を作り出したというわけです。

女声を始めた当初、「みずうみ」というのはケチャップ王国3章に登場する女性主人公キャラクターのことを指していました。(なろうにて、ケチャップ王国が掲載されていますが、1章の途中で止まっているため、3章までまったく書き進められていません)

ケチャップ王国の筆者であり男性の心鏡の湖は、どういうわけか、自分でその声が演じられるようになりたいと思い、そこからが女声のスタートとなっています。2014年のことですね。

そしていつしか、ケチャップ王国のキャラクターはあくまで創作のキャラクターとして定着し、現在、心鏡の湖が出している女声は、「私が女性ならば、こういう人物が好きだなー、こういう人物でありたいなー」といった考えによって生み出されています。ですから、私がnoteで投稿している声を、「心鏡の湖が女性として声を出したらこうなるのかー」と思って差し支えありません。

今回の詩は他人が読んでも理解できるように書いたつもりですから、詳細な解説はいらないでしょう。

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