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前の会社の先輩とご飯へ行った話

久しぶりに先輩に会った。
最後に会ったのは、息子がまだこの世に出来上がって数ミリの大きさだったころ。
いつもならお酒を飲むけれど、この私が飲まないということできちんと説明した。
あの時「来週検診で心拍確認されたらまた連絡してね。」
と言いばいばいした。
検診はもちろん楽しい。
けれどそれまでの期間が地獄のようで、もしも何かがあったら...という想いもあり素直に喜べない私がいた。
妊娠とは全然比べ物にならないような軽い感情だけど、私は彼氏ができても「どうせいつか別れるし」と思って思い出が残らないように写真を撮らないタイプの人間だった。
今思うとなんか性格が悪いというか人としてどうなのか。

さて、息子はというともちろん私と一緒に先輩に会いに行った。
まずは息子へ、ママに付き合ってくれてありがとう。

先輩はいつも「何か食べたいものある?」と聞いてくれる。
いつもなら2人で決めるけれど今回は私が子連れでも行ける賑やかな場所を探した。
赤ちゃん用の椅子があるか?
ベビーカーはそのまま入れるか?
おむつ替え台はあるか?
近くに授乳室はあるか?
などなど、赤ちゃんがいると下調べが重要になってくる。
私は息子の大きな声で周りの目が気になってしまいがちなので、なるべく賑やかそうなところを選ぶようにしている。

ちょうどいい場所を見つけて先輩とそこへ向かった。
土曜日だしきっと混んでいるんだろうな~、と思い入店。
全く混んでいない
逆に焦ったけれど店舗のBGMがそこら辺のお店よりも大きめに設定されていたことでその焦りも吹き飛んだ。
席も広々していて、なんとソファーだった。
息子は大喜びで、立ったり座ったりハイハイしたり。
終始ご機嫌な様子。
お料理も美味しい、雰囲気もいい、何よりも混んでいない。
こんなに美味しいのにこんなに空いてていいの?という気持ちで料理を平らげる。
美味しいご飯を食べながら前の会社の現状を聞く。

「○○さん、妊娠したんだよ。」
そんなことを聞かされたときには特にビックリした。
一番に出てきた感情は「いいなぁ。」だった。
先輩も子どものことを考えているし、同じ会社なので育児の情報を共有できるだろう。

私の周りにはまだ子どものいるお友だちがいないので、誰かと育児について話すこともない。
そもそも友達がいないので子どもの話をする以前の問題(笑)
この私にママ友なんてできるのだろうか。

そんな羨ましい気持ちを押し殺して話を続けた。
楽しい時間はあっという間だった。

今日は、「次会ったときは妊娠の報告ができるといいな。」と言って別れた。
楽しみだ、楽しみすぎる。

旦那や家族以外と食事に行くのはかなり久しぶりだったので本当にこの日が待ち遠しかったし、当日も楽しくてしかたがなかった。
息子も泣かなかったしいい1日だった。

また会いたいな。

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