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【水鳥の歌と生活】2024年8月4日日曜〜8月10日土曜


 八月四日日曜

 六時過ぎに起床。radikoで「オードリーのオールナイトニッポン」を聴きながら朝の支度をする。

 一週間の日記をnoteに投稿する。

 仕事のBGMはThe Beach Boys『Little Deuce Coupe』にする。唐突に初期のThe Beach Boysが聴きたくなった。夏だからだろう。

 夕食は職場で冷凍うどんにレトルトカレーをかけて食べる。うどんや蕎麦、パスタなんかにカレーをかけて食べるのが好きだ。麺つゆで薄めてもいいがそのままもったり絡みつくカレーとともに麺を啜るのもいい。食べながらPodcastで「アンガールズのジャンピン」を聴く。

 家に帰ってから外を歩く。ファミリーマートで梨味のガリガリ君を買って食べながら帰る。

  Marilyn Mansonがライブを再開したというニュースを見てYouTubeでファン撮影の映像を見る。体型が締まって声も出ている。ここにきてとても良いコンディションなのではないだろうか。曲がすごく好きかと言われると、うるさいからとかではなくどういうわけか聴いていて疲れるので頻繁には聴かないのだが、存在が好きなのだ。耽美といって美しいだけではない、人間の醜さを煮詰めて鈍く光る結晶にしたような、そういう美しさがある。端的に言えば怒りを発端として作られた音楽でありキャラクターで、そういうものに私は惹かれるのだ。

 二十三時過ぎに就寝。

何かの塔

 八月五日月曜

 六時過ぎに起床。Podcastで「髭男爵山田ルイ53世のルネッサンスラジオ」を聴きながら朝の支度をする。

 仕事のBGMはblur『PARKLIFE』にする。そういえばブリットポップ三部作を聴こうとしていたのだったと思い出し二作目。

 午前中はPodcastで「トムブラウンのニッポン放送圧縮計画」を聴きながら職場周辺の草むしりをしてそのまま周辺を歩く。

  美しい詭弁ばかりだ世の中は口が上手いに越したことはない

 夜は市街へ花火大会を見に行く。といっても仕事を終えてから行ったので見ることができたのは最後の三十分ほどで、電車の窓や駅のロータリーから盗み見るようにして見た。結局いつものビアバーに入り、ジビエのソーセージなどをつまみながらクラフトビールを飲む。

  花火などすぐに消えるがその夜の後悔だけが長く尾を引く
  会場に向かう車窓に尺玉も見たしそのまま酒場に入る

 radikoで「問わず語りの神田伯残」を聴きながら終電で帰り、二十四時時過ぎに就寝。

焼き目がきれいなとうもろこし

 八月六日火曜

 六時過ぎに起床。radikoで「伊集院光 深夜の馬鹿力」を聴きながら朝の支度をする。

  四十年かけて作った脳内の背表紙だけが並ぶ本棚

 仕事のBGMはblur『The Great Escape』にする。ブリットポップ三部作の中ではこれが一番バラエティに富んでいてポップで好きだ。ただ、この路線はバンドの総意では無かったらしく次作はもっとギターを前面に出したオルタナティブロックになった。

 この日は一九四五年に広島に原子爆弾が投下された日で、ふと檀一雄が原子爆弾を見たということを書いていたのを思い出し、それが書かれた本を探す。いくつか発見したものの自分が記憶している文章が見当たらないので、家に帰り再度探したところ発見する。

 職場と家で探した本から「檀一雄が見た原子爆弾」という記事を書き、noteに投稿する。この日のうちに書き上げて投稿することができて良かった。

 二十四時頃就寝。

あとからもう一冊買った

 八月七日水曜

 六時過ぎに起床。radikoで「爆笑問題カーボーイ」を聴きながら朝の支度をする。

 SNSを見ていると、七月三十一日に「檀一雄の従軍日記を読む」という本が刊行されていたことを知る。全く知らなかった。前日に書いた、檀一雄が原子爆弾を見たという記述がある小説は『リツ子・その愛』で、まさに報道班員として中国に派遣され従軍していた時期も書かれている。早速楽天市場で注文する。

 仕事のBGMはThe Beach Boys『All Summer Long』にする。とにかく「I Get Around」が耳に残るアルバムだ。

 ヤフーオークションで落札したレコード、石野卓球『LOOPA 000』が届く。「Polynasia」と、『BERLIN TRAX』未収録の二曲が収録されている。未収録の二曲がノイジーでミニマルでかっこいい。

 夜はコインランドリーへ。待ち時間にダイソーで買い物をして車内でランチパックのタコスミート味を食べたり、radikoで「空気階段の踊り場」「東京ポッド許可局」を聴きながら周辺を歩く。

  この石は生きているのか飛び跳ねて右の水路に消えてしまった

 歩いていると小さな猫がいて、私に気づくと小さく鳴いてこちらに歩いてきた。猫はその近くで庭仕事をしている人が飼っているらしく、子猫どころか十八歳の老猫だという。もう素早く動くことができず逃げる心配が無いので庭仕事の間は外に出しているとのこと。お腹を撫でてみると確かにあばらぼ肋骨が浮いていて痩せている。緩んだ皮膚と毛のおかげで外からは気づきにくいが、やはり老猫なのだ。長く人間と暮らしてきたからか人懐こく、存分に撫でさせてもらう。長生きしてほしい。

 家に帰り、過去にnoteに投稿した記事「当事者が語る坂口安吾ライスカレー百人前事件」に追記をする。株式会社浪曼より刊行された『檀一雄作品集』の第九巻に収録された、西日本新聞夕刊に昭和四十四年三月三日から同年五月一日まで連載していたエッセイ「月とスッポン」の第四十七回「名犬記」に坂口安吾がライスカレーを百人前注文した事件に触れた文章があるのを発見したのだ。

 二十三時過ぎに就寝。

貴重な看板

 八月八日木曜

 七時起床。radikoで「山里亮太の不毛な議論」を聴きながら朝の支度をする。

 長い間仕事で着ているTシャツの生乾きの臭いが取れないことに悩んでいたのだが、逆性石鹸に漬けてから洗うと良いという情報を得て早速逆性石鹸を買ってあった。休日なので仕事で着る全てのシャツを漬け込む。

 着けている間、予約してあった美容院へ。カラーリングはいつも勧められるままにしているのだが、今回は紫色っぽい色になった。とはいえブリーチなどはしていないので光が当たらないと分からない程度の紫だ。もっと派手に入れてしまってもいいとも思うのだが、仕事のことも考えてこの程度にしてくれているのだろう。私としてはいろいろな髪色を試すことができるのは楽しいので、どんどん慣れて攻めた髪色にしてくれたらおもしろいなとも思っている。

 家に帰り漬け込んであったTシャツを洗う。これで乾いた時、さらに着て体温が上がって汗をかいた時に臭いが消えていれば成功だ。

 昼食を食べがてらマクドナルドへ。ハワイアンバーガーズのガーリックシュリンプ、ポテトM、オレンジジュースのセットを頼んで、仕事で必要な資料を作る。本当は平日の空いた時間にやればいいのだがそういう時は全くやる気にならないのが私という人間で、やらなくてもいい時にマクドナルドやミスタードーナツ、コメダ珈琲店なんかでふいにやり出したりする。あくまで自発的に楽しみとしてやりたいということなんだろう。つくづく努力ということが向いていない人間である。作業をしながら合間合間で株式会社浪曼から発刊された『檀一雄作品集』第九集に収録されている随筆集「月とスッポン」を読む。

 マクドナルドに二時間ほど滞在したので今度はカヌレを食べに近くのカフェに行こうと思うも休みだったのでミスタードーナツへ。チョコファッションとアイスコーヒーを注文し「月とスッポン」を読む。

 夕方に起きた日向灘の地震について報じるNHKラジオを聴きながら家の周辺を歩く。ファミリーマートに寄ってアイスモナカを食べながら帰る。

 夕食には冷凍のつけ麺を食べる。

  夏の夜羽虫ばかりに訪われる
  屑入れの中に落とした虫たちは羽根があるのに彷徨っている

 二十三時過ぎに就寝。

俺の書斎はチェーン店

 八月九日金曜

 六時過ぎに起床。radikoで「おぎやはぎのメガネびいき」を聴きながら朝の支度をする。

 仕事のBGMはThe Beach Boys『The Beach Boys Today!』にする。

 午前中は仕事の広告のための写真撮影。ここ数日晩酌を控えていたのは痛風発作が起きたためだけではなく、この撮影のために少しでも浮腫みを無くしてなおかつ少しでも痩せられればという狙いがあったのだ。どの程度効果があったかはわからない。あとは出来上がりを待つだけだ。

 先日注文してあった山城千惠子『檀一雄の従軍日記を読む』と、ヤフーオークションで落札した電気グルーヴ「FlashBack Disco」「あすなろサンシャイン」のレコードが届く。レコードを買う度にもっといいサウンドシステムがほしいと思うが、大きな音で音楽を聴くことができるような場所が無いので今のままでいいのかとも思う。

 夕食は職場で冷凍うどんにたらこパスタのソースをかけて食べる。

 二十三時過ぎに就寝。

レコードを買う嬉しさがというものがある

 八月十日土曜

 六時過ぎに起床。radikoで「バナナマンのバナナムーンGold」を聴きながら朝の支度をする。

 仕事の前に歩いてファミリーマートに缶コーヒーを買いに行く。空は晴れているが風が涼しくて気持ちがいい。田んぼや水路には水が豊かに流れていて、シオカラトンボが飛び交っていた。こんな日に仕事なんて本当はしたくない。野を歩いて沢山汗をかき、冷たいビールを飲んで昼寝をしたい。もうすぐお盆になれば海沿いの民宿に行くことができるからそれまでの我慢だ。その日がこんな天気だったら良いのだが。

 仕事のBGMはThe Beach Boys『Endless Summer』にする。

 夜はセブンイレブンで買い物をして家で晩酌をする。冷やし中華、スモークチーズを食べながら、サントリートリプル生350ml缶、ココロクラフトペールエール500ml缶、インドの青鬼350ml缶をそれぞれ一本ずつ飲む。

 飲みながら配信で「bananaman live W」を見る。二〇一九年の「S」から一度コロナウィルスの流行での休止を挟みながら「H」「O]と続いてきたシリーズで、それぞれ設楽修、日村勇紀、オークラをテーマにしていた。今回の「W」でSHOWになるわけだが、Wが特定の誰かを指しているわけでは無い。このシリーズでは過去のネタやエピソードからの引用が多くそれを思い出す楽しさもあって、今回もいくつかあった。まだ明日の公演もあり配信のアーカイブでこれから見る人もいるだろうから具体的には書かないが、このシリーズは特に昔からバナナマンを見てきた人たちにはより楽しめて思入れを深めるもことができるのではないだろうか。結成当初から欠かさず毎年やっている単独ライブであるだけに、彼らと作家オークラのマイルストーンとしての意味合いが強くなってきたように感じる。自分が見始めてからもう二十年以上続く物語を見ているような気分だった。もっと見続けていたい。老いたら老いた味が出てくるだろう。そう思わせてくれるコンビを見続けていられることは幸福だと思う。先日買ったグッズを身に着けながらの楽しい視聴だった。

 二十三時過ぎに就寝。

ちょうどこの日にグッズが届いた

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