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今こそローラを全力で応援したい


皆さん既にご存知の通り、あのローラが6月5日に「STUDIO R330」と言うサステナブルなライフスタイルブランドを立ち上げました。ローラ好きの人にとってはホットなニュースだと思います。勿論私にとっても。

更に、その「STUDIO R330」が、コレクション第2弾として9⽉25⽇にオンラインストアで販売したのが、長く使えるベーシックなアイテムとしてデニムパンツとホワイトシャツなのですが、そのデニムパンツが凄い。


1本のジーンズから見えるもの


突然ですがジーンズを1本(約1キロ)作るのにどれだけの水が使われるか知っていますか?

実は10,850リットルも使われているんです。(少し古いデータですが)

水の用途としては、原料となる綿栽培の為、染料の為、水質処理の為など複合的に使われるのですが、アパレル商品の中でもジーンズは特に使う水量が多いのです。

信じられないかもしれませんが、10,850リットルとは人間に必要な1日の水分摂取量(2.5リットル)で考えると約11年分にあたります。

これは驚愕の事実です。ジーンズ好きな私としてはショックでした。

皆さんはジーンズ何本持ってますか?

ちょっと数えるの怖くなりますよね。

今回、ローラが販売したジーンズが凄いのは、この大量に使われる水を劇的に減らして作られているからです。SAITEXと言う会社の技術によって(綿栽培は除く)生産過程で使われる水の98%を飲料水レベルまで浄水可能なので、再利用が可能になります。実際に浄水された水を飲んでいる動画はコチラです。

正直凄いのはこの製造会社の技術力です(笑)

私がローラを応援したいと思ったのは他の点にあります。


驚きの事実


その前に、まず大きなグローバルな問題として「環境汚染の問題」があります。紹介したジーンズの問題はその一部に過ぎません。

そして、表面的な華やかさが理由かもしれませんが、意外と知られていない事実として、ファッション業界は「世界で2番目の環境汚染産業」と言われています。ちなみに1位は石油産業らしいです。

環境に有害な影響を与えている産業として、私たちの頭に最初に浮かぶのは製造業、エネルギー、輸送、さらには食品生産といった業界です。しかし、国連貿易開発会議(UNCTAD )では、ファッション業界が世界で第2位の汚染産業とみなされています。 ※UNICニュース・プレスより

環境汚染の内容はあらゆる点で指摘されているのですが、詳細は多くの記事からも読み取る事ができます。

簡単に整理すると下記に集約できると思います。

・水の大量消費(綿栽培に膨大な水が使われる)
・科学物質の使用(綿栽培の除草剤など)
・水質汚染(染料、マイクロチップなど)
・ CO2の排出(主に衣類の廃棄によるもの)
・ゴミ廃棄問題(埋め立て処分など)

特に日本のファッション産業は95%を海外輸入に依存している為、極端な言い方をすると、わざわざ環境汚染で作られたモノをコストかけて運んできて、大量にゴミとして放出しているとも言えます。

ただ、勘違いしてはいけないのは、だからファッション業界が悪いではないと言う事です。

現に私もファストファッションは好きで買う事もあります。消費者にとっては最新の流行の服を低価格で購入する事が出来たり、着回しの幅も広がる事で自己表現に繋がるなど、よりファッションを楽しめる事で日々の生活や人生を豊かにしてくれています。

つまり、需要と供給が前提にあるのと、ファッション業界は多くの消費者へ大きなメリットを提供してくれているのも事実な訳です。


これからのファッション業界に求められる事


だからこそ、
これからのファッション業界に求められている事は、消費者のマインドを汲み取り、環境問題を意識したサステイナブルな取り組みが重要になります。

ただ、一般的にはファストファッションは、商品開発の時間とコストを大幅に削減することができ、流行を見極めて企画を行うため売れ残りリスクも比較的低い。
一方で、差別化がし辛く価格が大きなポイントになりがちです。その為、大量販売が前提となり、短期間で早いサイクルで回していく生産体制の構築が必要となります。

上記した環境汚染問題、更には労働搾取の問題を本気で改善していくには、プライシングの見直しは勿論(割高になると想定)、バリューチェーンやビジネスモデルの見直しも必要になると想像します。

その為には多少とも痛みを伴う改革も必要になるでしょう。そして、規模が大きな企業ほどそれ相応の時間も必要となります。


それでもチャレンジしている企業を個人としても応援したいし、ハートラスにおいてもサポート出来る事があると思っています。


私たちが考えるべき事


最後にもう一つと言うか、一番重要な事は

私たち消費者が意識と行動を少しでも変える事だと思っています

偉そうなことは何も言えませんが、コロナ禍の中で服を買う事が明らかに減りました。また、これはコロナ前からですが、ほぼスーツを買わなくなり、ON/OFFの服装も兼用する事が多くなっています。ネクタイも革靴もここ数年ほぼ使っていないし買っていません。


更に、服を買う時には、出来る限り気に入った服を長く着たいと思い、極力オーダーメードに近い事が可能なブランドの服を購入したり(意外と手頃な価格のモノも多い)、まだ着られるけどサイズ感が合わない服を直して着たりする事が増えたし、それが楽しみにもなっています。

今、私がすぐ出来る事は、安易に服を買わない、買うならオーガニックコットンなど環境にやさしい素材を選ぶ、そしてとにかく長く大事に着る。

この基本を実行する事だと思っています。

つまり、今後はエシカル消費になっていく事は間違いないわけです。

そうすると、いきつくのは・・・


自分が本当に欲しいモノは何か、何にトキメクのか、つまりそれは自分を知る事。

服を長く大事に着る為に、自分の体系を維持する、つまりそれは自分を律する事。


そう考えると、ローラって身を持ってこれを実践しているよな~(会った事ないけど)と感じるのと、何よりも従来の価値を壊し新しい価値を創出するような「イノベーター」であり、「変化を起こすリーダー」になっている事に今更ながら感動しています。

そもそもグローバル規模のインフルエンサーではあるのだけど、売上とか利益とかではなく、自分の理想とする世界観を実現したいという意思がビシビシ伝わってくる訳です。

なので、全力で応援したい。

早くメンズ商品が出る事を期待しています。
出るか知らんけど。

ではまた。







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