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【良書】すべての親と、これから親になる方へ②

HELPING CHILDREN SUCCEED

私たちは子どもに何ができるのか――非認知能力を育み、格差に挑む

が、とても参考になるということを先日書きましたが、

今回はそれに匹敵する、寧ろそれ以上におすすめしたい本があります。それがこちら。


3000万語の格差 : 赤ちゃんの脳をつくる、親と保育者の話しかけ


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一言で言うならば、

「優秀な子供に育てないなら読むべし」

です。



親ならば誰しも、わが子に・・・

「できれば優秀になってほしい」

「より良い人生を歩んでほしい」

と願い、


そして出来る限り、親として

「そうしてあげたい」

そう思うんじゃないでしょうか。


少なくとも、私はそう思います。

そしてこの気持ちは、親として大人として当然だと思います。何ら恥ずかしいことではないと思います。



この願いや思いを叶えるために、世の中にはたくさんの本があると思いますが、


その中でもこの「3000万語の格差 」は、


小児人工内耳外科医が社会科学者になるに至った強い動機と、研究のために調べられた論文、実験など、科学的根拠に基づいている点がとても良いです。

そして尚且つ、それが大変分かりやすい日本語で書かれていると言うのもオススメのポイントです。



【概要】

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結論

「多くの語彙で沢山の話しかけをする」=「貧乏家庭でも優秀な子供に育てられる」


正確には、

「優秀な子供になるか否かは、(経済格差によるところが大きいと考えられてきた(当たり前とされてきた)」が、


そうでは無く、実際には、


「(親からの)(愛のこもった)語り掛けが多いか少ないか、“話す言葉の数と質が高いか否か”であった。」(※特に3歳までが最重要)



Betty HartとTodd R.Risleyは、

「裕福ではない家庭でも、裕福な家庭と同じようにたくさんの言葉を、豊富な表現で与えてやれば、同じように育つ」といっています。




【著書で重要なポイント(抜粋)】

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【では、具体的にどうやっていくか】

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知っていても実践できなければ意味がない、、、


それに対しても、ちゃんと具体的な方法を提示してくれています。



【科学から実践へ】

言葉から初めて、人生全体の見通しへー脳が十分に発達するための基礎を用意する

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3段階のコミュニケーション「3つのT」

* Tune In 
* Talk More
* Take Turns


① Tune In チューンイン

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② Talk More トーク・モア

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実例(一部を抜粋)

・「こそあど」を除く

語彙量を育てるために「こそあど」を使わないようにする。

「あの絵上手だったね!」

ではなく、


「昨日保育園で書いたウサギがはねてる絵、すごい上手だったね!」

この過程で、

「保育園」や「ウサギ」や「はねている」などの単語や、使い方を覚えていく。



③ Take Turns テイク・ターンズ

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実例

・Yes.NO.で答えられない会話をする

会話のキャッチボールが続くように、「なぜそう思ったの?」などオープンな質問を心がける。


・「〇〇は何?」という質問は語彙が育ちにくい

子供がすでに知っている言葉を思い出させているだけだから。


・子供の答えを待つ

答えが返ってこないからと言って、せかさずに、子供の反応を待つ。子供が考えている時間こそ、成長につながる。


3Tの結論

子供がやっていることに全力で向き合い、言葉のキャッチボールを行い、子供の言葉を引き出す、ということ。



これがなかなか難しいですよね、辛いです。そんな簡単にはいかない。
それでも子供の今後を願うならば、ぐっと堪えて取り組んでみる。
やるかやらないかは、結局、私達、親次第だなと思いました。


最後までお読み頂きありがとうございました。


子育て世代のみなさん、共にがんばりましょう!今日も本当にお疲れ様です。

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