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#6 ︎【海外ビジネスの「肌感」を鍛える】

2歳児の息子がウ○チをする5秒前。
それを察知する「肌感」に自信があります。
(肌感の使い方を間違えてる気がする笑)

今日は海外ビジネスに必要な「肌感」を深く掘り下げてみたいと思います!

▼ごめんなさい。ありがとう。気にしないで。
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実は、私、25歳まで海外に行ったことがありませんでした。
海外どころか、旅行をしたことさえなかったんです。
(家が金銭的にかなり厳しかったので)

そんな私でしたが、20代〜30代の間に世界15ヵ国に行きました。
#約12ヵ国が仕事

私は渡航前に、対象国の基礎知識をインプットして海外に行っていました。
→例えば、人口、国土、経済、出生数、言語、宗教、治安、歴史など。

ただ、事前に情報収集をしても、現地で「あ!」と驚くカルチャーショックに遭遇するんですよね〜。

例えば、モロッコ。
モロッコはスペインの真下に位置する北アフリカの国で、フランス語とイスラム語を使っています。

日本とは全く異なる文化、気候、歴史。仕事をしていて、ふと気づいたのは「ごめんなさい」をなかなか言わないこと。

やなやっちゃな〜(関西弁でいやなやつ)と思ったら、その理由は、イスラム語と文化にあったんですよね。

まず、イスラム語には「罪滅ぼし」という言葉がないんですって。
イスラム教では「罪」は一生かけて償い続けるもの。とされているんです。(病や不幸や苦難などは、ムスリムの罪滅ぼしとなるそう場合があるそうです。)

日本語に「罪が滅ぼし」という言葉があることに驚いて、「日本人は罪を滅ぼせるのですね。羨ましい。。」と言っていました。笑

だから、極力自分の「罪」を認めない、そして、「ごめんなさい」と簡単に謝らないのかも・・とも。

相手とビジネスの重要な会議をしていて、明らかに相手が悪いよな〜と思うことがあったときに、この事情を知ってると知らないとで、全然対応が変わってきますよね。

コミュニケーションの中でよく使う「ありがとう」「ごめんなさい。」「気にしないで」。

これらを使うタイミング、意図、裏メッセージは、そもそも国ごとに全然違ったんです。→「優しさ」の定義もがかなり難しい

東南アジア、中央アジアは、感覚がかなり近いので、あまり苦労はしませんでしたが、

アフリカやヨーロッパでは、様々な場面で違いを感じます。

「コミュニケーションの肌感」は海外でビジネスをする以前に、相手(人)とつながり、信頼関係を築くために必要になってきます。

【コミュニケーションの「肌感」】を知っておくこと、もしくは、それに長けた人にお願いすることが、スムースな事業展開には必要だと思います。

→この肌感は、各国の友人を作ることでも鍛えられます!
→海外の人が集まるBarに行ってみるのもいいですよ!

▼ガチガチの契約 & バッチバチの交渉********************************************

次に、交渉と契約についてです。

日本では、いきなりお金の話をしませんよね。

お互いに提供するサービス内容を説明して、スケジュールや工程を話合って、うまくやっていけそうだったら、金額交渉する。
そんな流れが多いかと思います。

しかも一旦持ち帰って、検討してから、やんわりお断りすることもありますね。

海外ではどうでしょうか、むしろ、お金の話からスタートすることが多いです。(金額に折り合いがつかなければ、会議をしても無駄だと思ってる)

そして、条件交渉はバッチバチにやり合います。「だったらこの事業はやらない」という、切り札の使い所を彼らはよく知っています。

→「人情」や「借りを作る」という日本人的な感覚は、海外には「ないもの」と思った方がいいです。

海の向こうでは「損をするか」「特をするか」の二択しかありません。

日本人は「今回はすごく無理してくれたから、次回は相手の有利に働こう。」と思ますが、海外では「相手が譲歩したぞ、やった!ラッキー。」それでおしまいです。

(むしろ、日本人の「人情」を世界中に広めたい!!!!笑)

そして、作成された契約書の厚みは一冊の本くらいになります。

起こりうる全てのケースについて、リスク、責任の所在を明記します。→逆に契約書に書かれていないことは何をやってもいい

欧米はもちろん、ほとんどの発展途上国が欧州の植民地支配を受けていたので、海外のほとんどがガチガチの「契約社会」であることが多いです。

実際のビジネスの現場はスピードが早い。このガッチガチ契約とバッチバチ交渉、さらに各国の特性を、なるべく事前に「肌感」レベルに落とし込んでおくのがベターです。もしくは、その国の経験者を探してくるのも手。

この肌感を鍛えるためには、①海外系の会社で働く、②人材プラットフォーム等で海外の個人からサービスを売り買いしてみるのがいいと思います!

→ChatGDPで同時通訳・翻訳で、世界の様々な分野のスペシャリストから時間・スキルを売買できるプラットフォーム「timelyhero」※日本の会社がやってます!

→(英語OKなら)世界中の個人がサービスを提供しているオンラインマーケットプレイス「fiverr」もあります。

▼AI翻訳も「肌感」なしでは使えない********************************************

最後に言語の「肌感」について。これもかなり重要です。

ChatGDPのAIの同日通訳、翻訳機能は進化のスピードが早い。ビジネスシーンで活躍する日は近いでしょう。

でも、冒頭に書いた各国での「コミュニケーション」の違いを知らなければ、「ビジネスの重要場面」に活かすことはできません。

別の言い方をすると、「日本人のコミュニケーション」を通訳しただけでは、相手との「真のコミュニケーション」は取れないんです。

それに、通訳・翻訳の使い方には、コツがいります。
→とにかく早く使い始めてコツを掴んだ方がいい!

私はベトナムで、通訳・翻訳を使った経験がありますが、
必然的に会議の時間は2倍になるので、会議の内容が浅くなり、事業スピードが遅くなります。(相手との意思疎通にかかる時間も倍になる)

そこにプラスして「コミュニケーションの違い」による「ボタンの掛け違いトラップ」があるので、誤解ができてしまうと、それを解消するのにも時間がかかります。

そういった「誤解」を作らないためには、通訳してもらう文章の「一文を短くする」、「長文の通訳を避ける」ことが大切です。
→これが、翻訳を使ったお仕事の「肌感」です。

一文一文を切らずに、長く話し続けてしまうと、相手もまとめて返答しなくてはいけない。このやり取りが続くと、通訳者のミスや誤解を誘ってしまいます。

また、将来にAIが完璧な通訳を成し遂げたとしても、「英語」は絶対に話せた方がいいと個人的には思います。もしあなたが世界でお仕事をしたいなら!

▼日本人は「肌感」コレクターになれる!********************************************
ここまで、以下の「3つの肌感」について書いてきました。

①コミュニケーションの肌感
②ビジネス交渉と契約の肌感
③通訳・翻訳活用の肌感

②③は、事前の情報収集、勉強をしておくことで感度を上げることができそうですね!

①コミュニケーションの肌感は、経験を積むしかない!!と、書こうと思ったんですが・・・

日本人って空気を読みますよね!めっちゃくちゃ読みますよね!
そして、自分より相手を優先する。
日本人って実は「肌感」を掴むのが得意なんじゃないかと思います!!

そこで、大切なのは、

「日本人の”肌感”は海外から見ると特殊」

「海外では国ごとに違う”肌感”を持っている」

という予備知識とアンテナが大切です。

このアンテナがなければ「肌感の違い」に気づかないまま、「どうしてうまくいかなかったのかな?」と相手とのすれ違いに気づけないと思うんですよね。

つまり、「日本人の感覚は特殊」で「海外では国ごとに”肌感”が異なる」というアンテナがあれば、日本人の能力を発揮して、相手の懐に入ることができるんです(^^)
#日本人のいいところを最大限活かしていこう

と、今日はめずらしく真面目なビジネス記事になりました。笑

それでは良い一日をお過ごしください!

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