見出し画像

マクロビアン薬剤師 小雪に向けて   蜜柑と菠薐草

マクロビアン薬剤師 小雪に向けて 蜜柑と菠薐草

現役薬剤師のみゆきです。
認知症の母が施設に入ってもうすぐ8年です。

調剤薬局での仕事は、扱うものは『薬』

わたしはその『薬』を扱う仕事をしながら、
マクロビオティックの基本である、
身土不二、一物全体、陰陽調和
の3つの東洋の伝統的な考えを基本とした生活を送っています。

本日は
旧暦神無月七日
立冬
金盞香(きんぜんこうばし)
西暦2020年11月21日

朝晩の冷え込みが強くなってきましたが、日中は晴れると汗ばむような気候になったりしています。
しかしながら、本格的な冬の到来ももうすぐです。


明日から

二十四節気『小雪』
七十二候『虹蔵不見』

が始まります。

二十四節気
『小雪』(しょうせつ)
木々の葉が落ち、初雪が降りはじめるころ。
日差しが弱まり、冷え込みも厳しくなってきます。
まだ、積もるほどは雪が降らないことから、『小雪』といわれるようです。
この時期は、今年お世話になった方々に感謝の気持ちを贈る『お歳暮』準備をする期間でもあります。

七十二侯
『虹蔵不見』(にじかくれてみえず)
曇り空が多くなる頃を言います。
陽射しが弱まり、虹を見ることが少なくなってきます。
見ることができても、夏の空のようなくっきりとした虹ではなく、ぼんやりとしていてすぐに消えてしまいます。

そんな空模様を見て、冬の近づきを感じる時期になっていきます。

この時期から旬の果物
『蜜柑』(みかん)

ビタミンC以外にも多くの栄養素が含まれます。

五行色体表に照らしてみると、

五味が
『甘』『酸』

五性が『涼』

帰経(どの五臓に優先して効果を現すのかを示す)が
『脾』『肺』

となり、
その特性は
『咳や痰の改善に、食欲のないときによい』
とあります。

気の巡りを良くする効果が期待できます。
美肌効果も。

ただ、この時期生を食べすぎると、身体が冷えてしまうことも。

風邪をひきそうな時には、みかんの搾り汁と、葛粉を加熱して、生姜汁と陳皮(みかんの皮を干したもの)
を加えて、温かいうちにいただくと良いでしょう。

そして旬の葉物野菜
『菠薐草』(ほうれんそう)
ヨーロッパでは「胃腸のほうき」といわれているほど、消化吸収がよく、食物繊維が多く含まれています。

五行色体表に照らしてみると、

五味が
『甘』

五性が『涼』

帰経(どの五臓に優先して効果を現すのかを示す)が
『肝』『脾』『肺』

となり、
その特性は
『顔色の悪さや乾燥肌の解消に良い』
とあります。

鉄分が豊富で、貧血の改善に良いとされています。

疲労回復で貧血気味の方は、少し贅沢に高麗人参と菠薐草で水餃子などはいかがでしょうか!?


よろしければ、サポートお願い致します。いただいたサポートはより良い情報提供のための情報収集に使わせていただきます。