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「すずめの戸締まり」

お久しぶりです。
少し投稿期間があいてしまうと、何の文章を投稿しようか・・・なんてことを考えすぎてしまいますね。
そんなことを考えて、見ないように、先延ばしにしてしまったり。そうすると変な罪悪感みたいなものまで生まれちゃったり。
私はそんな人間らしい感情も愛おしく感じながら、今日も精一杯生きています。

さてさて私が本日お話しさせていただくのは、新海誠監督最新作「すずめの戸締まり」について。
鑑賞したばかりの、最新でアツアツの気持ちが冷めないうちに、忘れないうちに、残したいなと思ったから。

直接的な表現はできるだけ控えておりますが、一部ネタバレを含む内容となるかと思います。万が一これから見るけどネタバレはしたくないよ〜という方がいましたら、もしよければ映画鑑賞後にこの気持ちを共有できればな、なんて思います。

さて、私は過去の投稿でも述べたことがありますが、「涙」というのは自分自身で扱える言葉では表現できない、感情が脳や言葉を超越したものだと思います。

この作品を見た時、私は気付けば涙を流していました。

美しい映像
儚くも心を強く揺さぶられる音楽
大切に選び抜かれた一つ一つの丁寧な言葉
言葉に命を吹き込む声
そしてこの作品を作り上げるのに関わった全ての関係者の方の強い覚悟と想い

何か一つでも欠ければ、ここまで心が強く動かされることはなかったかもしれない。
エンタメ作品とは、私達が夜空に見る星空のように、「奇跡」という破片の集合体であるんだと感じました。

作品作りを始めたのが2020年1月、丁度コロナ禍真っ只中とのこと。
エンタメは不要不急だという声もあった中、こんなにも素晴らしい作品が生まれていたなんて。

この作品が無事に、今を生きる人々の元へ無事に届いたこと。
もうそれが奇跡そのもので、今日もこんなにも素晴らしいエンタメに触れることができることが幸せでたまらない。

作中のセリフはどれも素晴らしいものばかりでしたが、一つ、特に心に残ったセリフが。

「大事な仕事は、人からは見えない方が良いんだ」

私はこの言葉に救われた気がしました。
作中では閉じ師というお仕事についての表現でしたが、私たちの世界も同じく生きていく上で必ず必要な仕事は、表舞台に立たず見えないことが多い。
そういった人達に「大事な仕事」であるということをこんなにも素敵な表現で優しく伝えることができる。

エンタメの、映画の、言葉の無限の可能性を感じずにはいられない。
それほど大きな衝撃を受け、そしてその感情をできるだけありのままの言葉で残したいと感じた、これからも大切にしたい作品との出会いでした。

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