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「女性活躍」という言葉が嫌いだった私が改めて「女性活躍」に向き合いたい理由

こんにちは。aRの三好です。
本日は「女性活躍」についてお話したいと思います。
実は私は「女性活躍」という言葉が嫌いで、この10年ほどは避けていたテーマだったのですが、久しぶりにこのテーマに触れてみたいと思います。

私自身は、自分の性を女性と認識していますし、出産・育児などのライフイベントも経験しています。当事者である女性の私がなぜ「女性活躍」というテーマを避けていたか、最近振り返ることがありました。

性別に拘らず自分自身で勝負したい

私自身のことを少し振り返ると、女性活躍推進法が施行された2016年に第2子を出産し、その後約1年間産休・育休を取得後、2人の子の育児をしながら時短社員として復帰しています。女性活躍推進法とともに、2020年までに女性管理職の割合を30%にするといったいわゆる「2030(ニーマルサンマル)」が掲げられ(現在その目標は2030年に先送りされています)、私の勤務していた会社でも女性の管理職を増やすための取り組みが一気に加速しました。
また「資生堂ショック」という社会現象が起きるなど、社会全体で女性活躍推進が進むなか、企業やそこで働く社員個人の価値観が大きく動いた時期であったと記憶しています。時短社員として仕事に復帰した後は、役職が付いたり営業チームのマネジメントをするなど毎日目まぐるしく働いていました。

そんな状態とは裏腹に「女性社員のロールモデルになってほしい」という言葉に違和感を覚えたり、独立後も女性の集まりや女性やママをテーマにしたイベントは避けていました。(主催者の方が魅力的で参加することはありますが)「女性のための」「ママが輝くために」という言葉を見ると「なぜ性別で分ける必要があるのだろうか?」「ママもパパも輝いたら良いし別に輝かなくても良いじゃん」というひねくれた見方もしていました。

それでもここまで拘るのはなぜなのだろう?と振り返ると、そこには当事者ならではの大事にしたい価値観があったのだということにも気付きます。
大事にしたい想いとして「性別で一括りにされたくない」「自分自身で勝負したい」「言い訳したくない」といった価値観があります。

「女性活躍」の背景には、家父長制度や高度経済成長期の専業主婦の役割など、すべては国策に連動しているわけですが、優遇であっても冷遇であっても自分という「個」を大事にしたいし、されたいという強い願いがあることに気が付きました。

これからは個を活かす多様性の時代

そういった願いを持てるのは、長い歴史の中で先輩方が世の中が変わるバトンを繋いでくれたおかげなんですが、これからはもっと「個の多様性」にスポットを当てながら、働き、対話し、社会を作っていきたいです。今振り返ると、当時の私はもう少し肩の力を抜けていたら良かったのかもしれません。もし今の私が当時勤務していた会社にコンサルタントとして関わったとしたら、がむしゃらに頑張っていた当時の私に温かい声をかけてあげたいですね。
こういったことについて、個人の方でも企業の方でも、一緒にディスカッションできると嬉しいです!


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